88年全日本プロレス夏の陣「サマー・アクション・シリーズ」開幕戦は7月2日後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,200人満員発表)大会。
メインイベントは初代世界タッグ王者チーム、鶴田&谷津嘉章組の五輪コンビがテリー・ゴディ&レオ・バーク組と対戦したタッグマッチ60分1本勝負。
王座統一で果たしてニューベルトのお披露目があるのかと期待されましたが、鶴田&谷津組はベルトを持って入場せず、ファンは肩透かしをくらった感じです。コスチューム姿のままの谷津に外国人チームは奇襲攻撃、ロープに飛ばしてのダブル・エルボーを仕掛けていきましたが、冷静に流れを読んでいた鶴田&谷津組は徐々に反撃。
バークを相手に谷津のブルドッキング・ヘッドロックと鶴田のジャンピング・ニーパットの合体技を試運転、バークも鶴田にフライング・ニールキックを見せましたが不十分、鶴田のダブルアーム・スープレックスからタッチを受けた谷津がパワースラム、9分、片エビ固めで谷津がバークをフォールし五輪コンビが快勝しています。
セミファイナルは高野俊二とスタン・ハンセンのシングルマッチ45分1本勝負で、速攻勝負をかけた高野は「人間バズーカ」ミサイルキック、ジャンピング・エルボードロップと先制攻撃を仕掛けていきましたがこれがハンセンの闘志に火をつけたか、凄まじいタックルからのウェスタンラリアットを決めて僅か3分54秒、体固めでハンセンが豪快なフォール勝ちを決めています。
セミ前は決起軍対天龍同盟、タイガーマスク&田上明組と天龍源一郎&阿修羅・原組の龍原砲のタッグマッチ30分1本勝負。この試合、天龍が田上に対して厳しい攻めを見せ、田上が腰投げに来たところを天龍がコブラツイスト。田上が腰砕けになり体勢が崩れ、グラウンドコブラツイストの体勢へ。すると下になっていた天龍が両腕で田上の首と頭を絞め上げて田上はギブアップ、12分23秒、公式決まり手は裸絞め(スリーパーホールド)でした。
試合後、次のセミファイナルに出場するハンセンが乱入し天龍を急襲、7月27日長野での二冠王座戦に向けて両者の遺恨がエスカレート。
テレビで観ていましたがヘッドロックとスリーパーの複合技のようでした。天龍は先シリーズ6月9日桐生で高木功をコブラツイストで絞め落としたのに続き、今度は田上を制裁、若手に厳しい攻めを見せ、全日本プロレス本隊の底上げを図ろうと思ったのか…?
輪島大士&ザ・グレート・カブキ組とシーク・アリ&ミッチ・スノー組のタッグマッチ30分1本勝負は9分8秒、カブキが首固めでスノーを丸め込み輪島&カブキ組の勝利となりました。
馬場は石川敬士と組んでラッシャー木村&鶴見五郎組の国際血盟軍と対戦、石川が鶴見を自軍コーナーに振り、控えにいた馬場が16文キック、13分8秒、倒れた鶴見を石川が片エビ固めに決めてフォール勝ち。
決起軍の仲野信市が小橋健太とタッグを結成、サムソン冬木&川田利明組のフットルースと対戦、7月19日後楽園ホールで高野と組んでアジア・タッグ王座に挑戦が決定している仲野は試合前に握手を求めた冬木に張り手。
これで観客席がヒート、仲野は冬木を場外フェンスに叩きつけ、イスで一撃、冬木もイスで反撃し仲野は額が切れて流血。試合は10分52秒、冬木が小橋をフィッシャーマンズ・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)でフォールし冬木&川田組が勝ちましたが仲野の気合いの入り方が目立った一戦でした。
ジョン・テンタ&高木組とザ・デストロイヤー&デビッド・サンマルチノ組は10分9秒、デストロイヤーが高木から足4の字固めでギブアップ勝ち。
マイティ井上&寺西勇組の元国際プロレス勢と大熊元司&永源遙組の一戦は10分17秒、大熊がM井上の股間にヘッドバットを見舞ったのがレフェリーに見つかり、M井上&寺西組の反則勝ちとなっています。
渕正信は今シリーズよりレガースを着用した北原辰巳を5分50秒、延髄斬りからの体固めで破り、百田光雄は菊地毅を7分25秒、バックドロップからの片エビ固めで降しています。
第2戦の7月4日三重県桑名市サンシティ駐車場特設リングでレフェリーの海野宏之(レッドシューズ海野、当時21歳)がデビュー。これで全日本プロレスはジョー樋口、和田京平、福田昭彦、海野と4人レフェリー体制となりました。
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