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2024年10月04日07:25

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ストロング小林さん追悼最終章(822)

全日本プロレスとの興行戦争ですが、全日本プロレスは新日本プロレスの「第2回MSGタッグ・リーグ戦」から1週間遅い11月27日後楽園ホールから「世界最強タッグ決定リーグ戦」を開幕させました。

参加チームは前年とはガラリと顔ぶれが変わりました。前年度優勝チーム、馬場&鶴田組、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクス、ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組、ハーリー・レイス&ラリー・ヘニング組、タイガー・ジェット・シン&上田馬之助組、ザ・シーク&マーク・ルーイン組、天龍源一郎&阿修羅・原組、バロン・フォン・ラシク&キラー・カール・クラップ組、グレート小鹿&大熊元司組の9チーム。

初出場はブロディ&スヌーカ組、シン&上田組、長らくNWA世界ヘビー級王座に就いていたレイスも初参戦、パートナーに指名したのは、AWAでの下積み時代にタッグパートナーに抜擢され、AWA世界タッグ王座を獲得、出世のきっかけを作ってくれた恩人Lヘニング。

前80年、アブドーラ・ザ・ブッチャーと仲間割れしグレート・メフィストと組んで参戦したものの0点で最下位に終わったシークはルーインと組んでの参加、チーム力としては強力になりました。

ラシクは全日本プロレス初参加のクラップと組んで「爪コンビ」を結成、クラップはこれで日本プロレス、新日本プロレス、国際プロレスと併せて昭和4団体完全制覇を達成。いくら新日本プロレスとの引き抜き抗争中とは言っても馬場がクラップを欲しかったとは思えず、

「新日本プロレスのワールド・リーグ戦で猪木にシングルで3勝、2年連続準優勝」の看板を持つクラップを最下位のポジションで呼んで、ボロカスに負けさせてしまおうという馬場の魂胆が見えてしまいます。

日本陣営は天龍、小鹿&大熊組の極道コンビが最強タッグの前身である77年「世界オープン・タッグ選手権」以来の参加(天龍の当時のパートナーはロッキー羽田)、最強タッグは78年の開催当初から「参加チーム厳選」の方針で、全日本プロレス所属では馬場&鶴田組以外のチームを出場させてはいませんでしたが、名称変更以来4回目にして路線変更されました。

先シリーズ、天龍と激闘を展開し馬場に認められた原が天龍のパートナーに抜擢されて全日本プロレス入団2シリーズ目で最強タッグ出場決定。「龍原砲」以前の初参加。

新日本プロレスの「第2回MSGタッグ・リーグ戦」には維新軍以前の長州力&谷津嘉章組がエントリーしており、ゆっくりながらも確実に新世代が台頭してきていると感じました。

開幕戦の11月27日後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,800人満員発表)大会。入場セレモニーは「王者の魂」が使われています。 公式戦は45分1本勝負、夢のシングルマッチは30分1本勝負。

メインイベントは公式戦、ドリー&テリー組のザ・ファンクスvsシン&上田組の対決、上田が場外からイスを持ち出してテリーを殴打しようとしましたがテリーがイスを奪い取り上田の脳天を一撃しようと…しかし上田が一瞬身を沈めた為、イスはレフェリーのジョー樋口を直撃、ファンクスが痛い反則負けを取られて黒星発進となりました。

セミファイナルは天龍&原組とシーク&ルーイン組が対戦、ルーインが僅か3分53秒、ドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで原に速攻勝利、シーク&ルーイン組は反則暴走せず、完勝で初日スタート。

夢のシングルマッチ、レイスとブロディの一騎討ち、レイスが重厚感溢れるドロップキックを決めるとブロディは場外転落、そのまま客席後方になだれ込んでの大乱闘となり両者リングアウトの引き分けとなりました。

第4戦、11月30日愛知県体育館(テレビ収録、観衆5,400人発表)大会。この日は最終戦の後に放送される「夢のシングルマッチ」中心のカード編成となりました。

メインイベントは夢のシングルマッチ、テリーvsブロディの一戦。ブロディがテリーにドリルアホール・パイルドライバー、その際に樋口レフェリーが巻き込まれてダウン。そこへスヌーカがチェーンを持って乱入、ドリーも救援に駆けつけ、蘇生したレフェリーが両者反則を宣告しています。

セミファイナルも夢のシングルマッチ、レイスとシンの初対決、シンはコスチューム姿のままターバンでレイスの首を絞める先制攻撃、場外乱闘からペースを掴んだレイスはシンにブレーンバスター(バーティカル・スープレックス)、担ぎ上げた時に上田が竹刀を持って乱入、僅か2分2秒でレイスの反則勝ちに終わりました。

セミ前に組まれた公式戦、馬場&鶴田組と天龍&原組の同門対決は鶴田が原を逆さ押さえ込みで降しています。

第7戦は12月3日大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,800人満員発表)大会。メインイベントはブロディ&スヌーカ組vsレイス&Lヘニング組の公式戦。1936年生まれ、当時45歳でセミリタイア状態だったLヘニングが狙われるかと思いきや、腕っぷしの強さには定評のあるLヘニングが喧嘩ファイトでブロディ、スヌーカを圧倒してみせ「Lヘニング強し」を印象づけました。

ロープに飛んだLヘニングでしたが、リング下からスヌーカが足を掬ってダウンさせられ、ブロディがすかさずキングコング・ニードロップから体固めで3カウントを奪い、ブロディ&スヌーカ組の勝利。

セミファイナルは馬場&鶴田組とラシク&クラップ組の公式戦、クラップが馬場をロープに飛ばし、カウンターのブレーンクロー狙いにいったところ、馬場が16文キックで迎撃、そのまま片エビ固めで押さえ込みカウント3。馬場&鶴田組の完勝に終わりました。

セミ前はヒール対決、シン&上田組とシーク&ルーイン組の一戦。かつて78年9月19日新日本プロレスの府立でシンvs上田のヒールマッチで9,500人超満員札止めの大観衆を集めたのに倣って、府立にヒールマッチの公式戦を持って来れば集客が良くなると思ったか?

試合は両チームが「日本テレビが選曲した極悪レスラーのテーマ」である「吹けよ風、呼べよ嵐」で入場する中、通路から乱闘となり、シンがサーベル、上田が竹刀、シークが五寸釘を持っての大乱闘、ルーインがお得意のリングロープ外しを見せて収拾がつかなくなり僅か2分6秒、両チーム反則の無得点試合に終わりました。

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