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2024年08月13日22:28

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ストロング小林さん追悼最終章(777)

81年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」第15戦は9月6日群馬県館林市茂林寺羽衣会館広場特設リング(観衆3,500人超満員発表)大会。

ストロング小林はメインイベントに出場、猪木&長州力とのトリオでスタン・ハンセン&バッドニュース・アレン&ピート・ロバーツ組と6人タッグマッチで対戦しています。

1本目は7分35秒、S小林がPロバーツをアトミック・ドロップから片エビ固め、2本目は2分25秒、ハンセンがS小林をウェスタン・ラリアートから体固め、決勝の3本目は2分6秒、猪木がアレンをブレーンバスターからの体固めで破り、2−1で猪木&長州&S小林組が勝利を飾りました。

セミファイナルは坂口征二とアンドレ・ザ・ジャイアントのシングルマッチ45分1本勝負で3分42秒、アンドレがカウンターの18文キック(ビッグブート)からのヒッププレスで体固めでフォール勝ちしています。

この館林の坂口vsアンドレ戦の動画をXで誰か投稿している人がいて映像を観ました。おそらくハンディビデオで撮影したものと思われますが、この日は日曜日の昼興行(午後3時試合開始)でセミファイナルだから午後5時半前後かと思いますが残暑の陽射しが照りつける野外会場で3,500人はオーバーにしてもお客さんでギッシリ埋まっており超満員でした。

セミ前がシリーズ最終戦の9月23日田園コロシアムでWWFジュニア・ヘビー級王座を賭けて対戦する藤波辰巳とエル・ソリタリオが前哨戦としてノンタイトルのシングルマッチ30分1本勝負で対戦、8分39秒、藤波のリングアウト勝ち。

タイガー戸口はジム・ドゥーガンを6分59秒、体固めで破り、タイガーマスク&ジョージ高野組とブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ組のロス・ブラソスのタッグマッチは10分45秒、タイガーマスクがオロを体固めで破りました。

剛竜馬と藤原喜明のシングルマッチ20分1本勝負は10分8秒、首固めで藤原が格上の剛からフォール勝ち。新日本プロレスに入団してポジションが下がったとはいえ、藤波を破りWWFジュニア・ヘビー級王者になったこともあり、プレ日本選手権では決勝トーナメント、第3回MSGシリーズでは決勝リーグ戦に進出した実績を持つ剛が藤原に丸め込みながらフォール負けしてしまいました。

S小林同様、国際プロレス出身者の外様の剛に対する新日本プロレスの無慈悲なマッチメイクだと言えます。

永源遙は荒川真を10分46秒、エビ固めで破っています。

この日、全日本プロレスから8月25日に発表した「創立10周年記念ジャイアント・シリーズ」の参加外国人メンバーに変更があったとリリースがありました。

10月7日〜15日に特別参加予定のハルク・ホーガン、10月15日から最終戦まで特別参加予定のエドワード・カーペンティアの参加が中止になり、代わってハーリー・レイスが10月7日〜15日特別参加、ドン・デヌーチが10月6日〜9日特別参加。

またタイガー・ジェット・シンの推薦による謎のマスクマン、マスクドXが10月9日〜最終戦まで参加、日本陣営に大木金太郎が参戦すると発表されています。   

ホーガンについては後述しますがカーペンティアは前80年10月、国際プロレスが参加を発表しましたが来日キャンセルとなっており、馬場はカーペンティアと親交の深いザ・デストロイヤーが交渉にあたっていたものの、脱税で禁固刑を受けており、居住国であるカナダから出国出来ない状況にありました。

翌9月7日新宿・京王プラザホテルにおいて新日本プロレスと国際プロレスの合同記者会見が開催されました。

出席者は新日本プロレスからは坂口征二副社長、大塚博美副社長(テレビ朝日から出向)、永里高平専務取締役(テレビ朝日から出向)。国際プロレスから吉原功代表取締役、ラッシャー木村、アニマル浜口、阿修羅・原、寺西勇。立会人として岩本二階堂進日本プロレスリングコミッショナー代理。

何と全日本プロレスが蔵前国技館で創立10周年記念大会を開催する10月9日の前日の10月8日同じ蔵前国技館で新日本プロレス対国際プロレスの全面対抗戦を行うと発表しています。

対抗戦のカードは猪木vsR木村、藤波vs原、タイガーマスクvsマッハ隼人、長州vs浜口、星野&剛組vs寺西&鶴見五郎組。

さらに前日全日本プロレスが参加発表を取り消したホーガンが新日本プロレスに残留、ハンセンとのタッグで、既に全日本プロレスが「創立10周年記念ジャイアント・シリーズ」に参加が発表されているアレックス・スミルノフ&アレン組と対戦するとの発表がありました。

同日は全9試合を予定。対抗戦も含めて3試合が追加発表されるとのこと。

ホーガンはテリー・ファンクの誘いにより一旦は全日本プロレス行きを応諾するも、新日本プロレスに対し全日本プロレス移籍を餌にギャラアップを要求、新日本プロレスからギャラアップの約束を取り付けて残留することになったのでした。

ホーガンのその後のレスラー人生を振り返っても当時から駆け引き上手、交渉上手だったと言えるでしょう。

蔵前大会は通常のシリーズとは別の特別興行として開催され、他にアブドーラ・ザ・ブッチャー、ディック・マードック、ビリー・クラッシャー(8月6日蔵前国技館で猪木との賞金3万ドル&覆面剥ぎマッチに敗れたマスクド・スーパースターのビル・イーディーが素顔で参加だが、新日本プロレスからはそのようなアナウンスはなかった。だが宣材写真で特徴のある目から一目瞭然だった)、ディノ・ブラボーの外国人レスラーが参加。

翌10月9日後楽園ホールから「闘魂シリーズ」が開幕、上記のホーガン、ブッチャー、マードック、スミルノフ、Bクラッシャーに加えてアレン、スティーブ・トラビス、マスクド・ハリケーン(ボビー・リー)、エル・シグノ&エル・テハノ&ネグロ・ナバーロの「ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ」、ジ・アサシン(ティム・トールツリー)の外国人レスラーが参加、日本陣営にはメキシコからグラン浜田が帰国して出場、シリーズ最終戦は11月5日蔵前国技館。

ホーガンは全日本プロレスが来日キャンセルを発表しているので問題はないかと思いますが、スミルノフは全日本プロレスもキャンセルを発表しておらず、どちらに来日するのか注目を集めました。

また、国際プロレス所属でこの日カードが発表されなかったマイティ井上他のレスラーはどうなるのかもファンにとっては大きな関心事でした。

引き抜き抗争は興行戦争に発展し、全日本プロレスの10周年記念大会に新日本プロレスが真っ向から喧嘩を売ったことになった訳ですが、無風状態だった前80年に比べて日本マット界が比較にならないほど大きく盛り上がってきたのも事実であります。
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