79年8月26日日曜日、プロレスファンが待ちに待った夢の祭典、新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスの3団体が一同に集結した東京スポーツ新聞社創立20周年記念事業「プロレス夢のオールスター戦」は観衆16,500人(超満員札止め発表)を集め、東京・北の丸の日本武道館で行われました。
当時最大の関心事だった当日のテレビ中継ですが、所属選手は新日本プロレスはテレビ朝日、全日本プロレスが日本テレビとそれぞれ専属契約を結んでいた為、他局には出られないというルールがあり、報道ニュース扱いで映像を流すなら専属契約の有無にかかわらず各局とも自由に放送できるという紳士協定に則り、テレビ朝日、日本テレビで当日のスポーツニュースで約3分間のみ映像が流されることになりました。国際プロレスを放送していた東京12チャンネルはスポーツニュース枠の放送もありません。
午後6時30分、「スター・ウォーズ」のテーマ曲に乗り、メインイベントに出場する以外の選手による入場セレモニーが行われ、観客席は早くもヒートアップしています。
第1試合は賞金30万円争奪3団体参加バトルロイヤル(時間無制限)。参加選手は山本小鉄、魁勝司、小林邦昭、ジョージ高野、平田淳二、前田明(日明)、斉藤弘幸。(ヒロ斉藤)(新日本プロレス)、ミスター林、伊藤正男、肥後宗典、百田光雄、大仁田厚、渕正信、園田一治(ハル薗田)。(全日本プロレス) 鶴見五郎、米村勉(天心)、高杉正彦、デビル・ムラサキ、若松市政。(国際プロレス)の全19選手。レフェリーは遠藤光男(国際プロレス)。
テレビ解説がメインとなり現役として第一線は退いた感のある小鉄でしたが、やはりこの中に入ると実力は1枚も2枚も上となることは間違いなく12分14秒、カナディアン・バックブリーカーで大仁田をギブアップさせて優勝を飾りました。
第2試合はシングルマッチ20分1本勝負、荒川真(新日本プロレス) とスネーク奄美(国際プロレス)の一戦。共に鹿児島県出身(荒川は出水市、奄美は日置郡、現在の南さつま市)、薩摩隼人同士の一騎討ちは8分26秒、投げっぱなしジャーマン気味のバックドロップからギロチンドロップを決めた荒川が片エビ固めでフォール勝ちを収めました。レフェリーはミスター高橋(新日本プロレス)。
第3試合はタッグマッチ20分1本勝負、マイティ井上(国際プロレス)&星野勘太郎(新日本プロレス)組と木戸修(新日本プロレス)&石川敬士(全日本プロレス)組。井上は現IWA世界タッグ王者、星野は前同王者となります。
星野は木戸のタックルをかわしてバックを取ると、ロープに押し込んで後方回転エビ固め、12分32秒星野が木戸をエビ固めに決めてフォール勝ち。
(レフリー)遠藤光男
第4試合は6人タッグマッチ30分1本勝負阿修羅・原(国際)&木村健吾(新日本)&佐藤昭雄(全日本)組vs寺西勇(国際)&永源遙(新日本)&藤原喜明(新日本)組。タイトルホルダーはWWU世界ジュニア・ヘビー級王座を保持する原のみ。
原と佐藤が2人がかりで寺西にボディスラム。すかさず木村健がコーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップを決め、原が寺西の両足を取って前方へ回転しブリッジし16分22秒、原が先輩の寺西をジャックナイフ式エビ固めでフォールしました。
レフェリーはジョー樋口。試合全体としてはキャリア1年の原が他のベテラン勢の流れに乗れず浮く場面も随所に散見されました。
第5試合はタッグマッチ30分1本勝負、長州力(新日本)&アニマル浜口(国際)組vsグレート小鹿(全日本)&大熊元司(全日本)組。
長州は北米タッグ王者、浜口はIWA世界タッグ王者、小鹿&大熊組の極道コンビはアジア・タッグ王者チームと4人全員が現役のタッグ王者チームという組合わせ。
長州と浜口は初タッグとなりました。5年後にジャパンプロレスとして全日本プロレスに乗り込むことになるとはこの時点では全く想像できず。
先ず目立ったのが極道コンビの「デカさ」。長州と比べると小鹿&大熊はかなり大きく見えます。勢いに乗る長州に「舐められてたまるか」的な意地を見せる極道コンビはスピードで攻め込もうとする長州&浜口組にいいように攻めさせず。大熊が浜口をコーナーマットに逆さ吊りにして小鹿と2人がかりの反則攻撃。制止するレフェリーを小鹿が投げ飛ばし11分8秒、極道コンビの反則負けに終わりました。レフェリーはミスター高橋でした。
ここから後半戦、第6試合、シングルマッチ45分1本勝負、坂口征二(新日本プロレス) vs ロッキー羽田(全日本プロレス)。本大会唯一の新日本プロレスと全日本プロレスの対抗戦です。羽田は「ロッキー」のテーマ曲(ビル・コンティ版)で入場、坂口はオリジナルテーマ曲「燃えよ荒鷲」で入場してきました。
坂口は「格の違い」を見せつけようと短時間決着を狙っていきました。坂口は羽田のドロップキックをかわし、ジャンピング・ニーアタックからアトミック・ドロップで6分34秒、片エビ固めで坂口のフォール勝ちとなりました。レフェリーは山本小鉄(新日本プロレス)
ログインしてコメントを確認・投稿する