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2023年05月15日23:19

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ストロング小林さん追悼(383)

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78年新日本プロレス「サマー・ファイト・シリーズ」終盤戦、第25戦は7月25日、大阪府高石市臨海スポーツセンター(観衆2,600人発表)大会。

前日の広島大会でのペドロ・モラレスとのNWFヘビー級選手権試合で故障していた背骨と腰をさらに痛めた猪木はメインイベントには出ず、メインは坂口征二&藤波辰巳組がヘイスタック・カルホーン&ラリー・ズビスコ組と対戦。

1本目は11分5秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分36秒、藤波がズビスコを回転足折り固め(ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド)でフォールし、坂口&藤波組が2−0のストレート勝ちを収めています。

猪木はセミファイナルでハン・リーとシングルマッチ45分1本勝負を闘い、3分31秒、アバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ち。軽い相手でしたが3分しか試合を引っ張れなかった位調子が悪かったということでしょう。

ストロング小林はセミ前でモラレスとシングルマッチ30分1本勝負で対戦し、11分32秒、両者リングアウトの引き分け。今シリーズ2度目の両リンとなりましたが、モラレスも前日の疲れが残っていたか?

長州力vsチャボ・ゲレロのシングルマッチは10分10秒、体固めでチャボのフォール勝ち。ピーター・メイビアは永源遙を7分50秒、体固めで破り、バッファロー・アレンは藤原喜明を12分33秒、体固めで降しました。

第26戦、7月26日、和歌山県串本駅前広場特設リング(観衆3,000人超満員発表)大会、猪木がメインイベントに復帰し、長州と組んでモラレス&チャボ組と対戦。1本目は10分21秒、チャボが長州を体固め、2本目は3分16秒、長州がチャボをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、最終戦の前日になってようやくチャボから一本勝ちを奪うことが出来ました。決勝の3本目は6分6秒、猪木がチャボを体固めで破り、2−1で猪木&長州組の勝利に終わっています。

セミファイナルは坂口とカルホーンのシングルマッチ45分1本勝負で、5分32秒、坂口の反則勝ち。

S小林はセミ前でメイビアとのシングルマッチ30分1本勝負、9分40秒に体固めでフォール勝ち。藤波はHリーを8分5秒、連夜の回転足折り固め(ジャパニーズ・レッグロールクラッチホールド)でのフォール勝ち。

星野勘太郎とズビスコのシングルマッチは10分43秒、体固めでズビスコのフォール勝ち。アレンは荒川真(ドン)を8分15秒に体固めで降しました。

シリーズ最終戦、7月27日、日本武道館(テレビ収録、観衆8,700人発表)大会。7月24日、広島大会での初の「2大タイトルマッチ」に次いで、ニューヨークMSGでしか実現したことがない日本初の「WWWF2階級タイトルマッチ」。私はこの興行は会場観戦しています。

メインイベントはこの日のみ特別参加の王者ボブ・バックランドのWWWFヘビー級王座に再び猪木が挑戦、今回は猪木のNWFヘビー級王座は賭けられず。

バックランドは帰国後、6月26日、MSGでスパイロス・アリオンを新兵器の「レッグ・ストレッチャー」でギブアップさせ、来日直前の7月24日、MSGでジョージ・スチールを破って王座防衛を果たしておりコンディションは上々。

背骨と腰を痛めている猪木は試合前にリングドクターの佐藤三蔵・菊屋橋病院院長(フジテレビ系列「唄子・啓介おもろい夫婦」にレギュラー出演していた名物ドクター)に「1時間しか効かない」痛み止め注射を打ってもらっての出場でした。

試合は61分3本勝負、1本目、猪木は馬場の得意技である河津落としから卍固めを決めて20分22秒、ギブアップを奪い先制。1本目に切り札卍固めを使ったことで体力、気力に限界が来たか2本目以降は防戦が続き、16分15秒、バックランドがハイアングル・アトミック・ドロップから体固め、決勝の3本目は61分時間切れとなり1−1でバックランドが王座防衛に成功。

セミファイナルは藤波のWWWFジュニア・ヘビー級王座に国際プロレスを退団しフリーとなった剛竜馬が挑戦。国際プロレス側はS小林の一件に続き、またも新日本プロレスの引き抜きに遭いました。「剛と当社の契約は残っており、他団体には上がれない」と東京地裁に剛の新日本プロレスへの出場停止の仮処分を申請をしましたが、結果的に剛は新日本プロレスのリングに参戦。

剛は2か月ちょっとのヒロ・マツダとの特訓で腹回りの肉が締まり、陽焼けして表情も精悍になっていました。白のタイツにシューズで登場、セコンドにはマツダが付き、藤波のセコンドには試合を終えたばかりの坂口が付きました。

剛は国際プロレスでデビューする前、中学校を卒業して直ぐの71年4月に日本プロレスに練習生として入門、同年5月19日、大阪府立体育会館での「第13回ワールド・リーグ戦」優勝決定戦の馬場vsアブドーラ・ザ・ブッチャー、猪木vsザ・デストロイヤー戦で紺色の三菱電機のロゴが入ったジャージを着用してセコンドに付いている姿が日テレジータスなどで確認されており、同年5月9日、岐阜市民センターで新海弘勝(北沢幹之、魁勝司)を相手にデビューしていた藤波とは接点がありました。

結局、日本プロレスではデビューできずに退団し、翌72年、国際プロレスでデビューすることになります。

試合はグラウンドで藤波が剛を圧倒、地力の差を見せました。終盤剛が放ったジャーマン・スープレックスホールドはロープ際でフォール奪えず。両者バックの取り合い、藤波はフルネルソンを決めてドラゴン・スープレックス狙い、剛はこれを嫌ってバックを取り返す、藤波はさらにバックを取り返してドラゴンを警戒させておきながらのジャーマン・スープレックスホールド。13分52秒、カウント3が入り、藤波が7度目のタイトル防衛。チャンピオン24歳、挑戦者22歳という若さ溢れる好試合でした。

S小林はセミ前で坂口とのタッグでモラレス&ズビスコ組と45分1本勝負で対戦、12分35秒、S小林がズビスコをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、最終戦を白星で飾っています。

長州はカルホーンに4分40秒、反則勝ち。星野vsチャボは10分33秒、体固めでチャボの勝利。次回の来日での藤波のWWWFジュニア・ヘビー級王座への挑戦が期待されます。

木戸とメイビアのシングルマッチは6分28秒、首固めで木戸のフォール勝ち。北米タッグ王座への挑戦が終わったからとはいえ、急にこの扱いはWWWFのメインイベンターに対して酷すぎます。アレンは永源を6分49秒、体固めで破りました。

※観戦チケットをアップ致しました。
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