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2022年12月22日22:44

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ストロング小林さん追悼(350)

78年新日本プロレス「ビッグ・ファイト・シリーズ」開幕戦、3月3日、群馬県高崎市体育館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会。 

メインイベントは最終戦の3月30日、蔵前国技館でNWFヘビー級王座を賭けて対戦する猪木とマスクド・スーパースターが前哨戦としてノンタイトル60分1本勝負で対戦、猪木はMスーパースターをコブラツイストに捕らえましたが、ロープに逃げられ、エプロンに上がってきたマネージャーのグレート・マレンコが「火のついた葉巻」を猪木の眼に押し付け、7分2秒猪木の手痛い反則勝ちとなっています。

セミファイナルは長州力&木戸修組がイワン・コロフ&カネック組と対戦するタッグマッチ45分3本勝負。入場してきたコロフですが、前回の来日より2回り位細くなって、萎んだ印象を受けました。

1本目は6分37秒、コロフがカナディアン・バックブリーカーで長州をギブアップさせましたが、2本目、テレビCMの間に長州の後方回転エビ固めでコロフはカウント3を奪われてしまいました。試合タイムは僅か41秒。決勝の3本目は4分13秒、カネックが長州をダイビング・ボディアタックからの体固めで破り、長州が2フォール奪われてコロフ&カネック組が2−1で勝っています。

テレビ解説の桜井康雄氏は「コロフは減量に成功しスピードが出て来て動きがシャープになった」と評していましたが、それよりも最大の持ち味であるパワーがなくなった印象でした。

コロフはWWWF世界ヘビー級王者時代から「ダイナボウル」というステロイドを使用していて、心臓に過大な負担がかかっていたことから、ステロイドを抜き、身体が萎んだ感じになっていました。パワーファイターとしての威力を失った代わりにレスラー生命と人としての生命を永らえることを手に入れた訳です。

藤波辰巳の凱旋帰国マッチはセミ前、番組の冒頭で放送されました。マスクド・カナディアンとのシングルマッチ60分1本勝負。藤波はフード付ガウンで「ブルー・アイド・ソウル」(カール・ダグラス、全日本プロレスに上がっているビル・ロビンソンと同じ楽曲)のデーマ曲で入場。

1月23日、ニュヨークMSGでカルロス・ホセ・エストラーダをも破りWWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得した時と同じフルネルソンからのスープレックス、ドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)で14分42秒に勝利をも収めました。

ドラゴン・スープレックスホールドは、固められた相手の両肩がマットに上手くつかない技で、歳月を経て、投げる方も投げられる方も進歩し、両肩がマットに着いてカウントが入れられるようになりましたが、当時はまだ誰も慣れておらず、レフェリーはカウントを入れられないので、カナディアンの状態が危険と見做して試合終了のゴングを要請していました。

これは苦肉の策でしたが、ドラゴン・スープレックスの危険性を知らしめるには十分であり、かえってリアリティを産み出すことになった訳です。

藤波は、ベルトを獲得したエストラーダ戦後のテレビ朝日の勝利者インタビューで「レフェリーがギブアップ?」と聞いていたとコメントしていましたが、相手にギブアップの意思表示が出来るかは疑問です。

高崎大会でのカナディアン戦に勝利し、日本のリングで勝利者インタビューを受けた藤波は「アイ・ネバーギブアップ」と力強く宣言、ファンを虜にし、空席のドラゴンブームを巻き起こすことになります。テレビ中継は上記3試合を放送。

星野勘太郎とロベルト・ソトのシングルマッチは9分58秒、片エビ固めでソトがフォール勝ち。

坂口征二のWWWF地区遠征で、今シリーズヘビー級のナンバー2になったストロング小林ですが、開幕戦は全9試合中、5試合目に出場、ロン・スターを9分1秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせています。よって今シリーズでの北米タッグ王座防衛戦はありません。

留学生のバッファロー・アレンは永源遙を9分56秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせています。 

第2戦、3月4日、千葉県体育館(天台町、観衆2,000人発表)大会。

メインイベントは猪木&長州組がMスーパースター&スター組と対戦、1本目は8分40秒、Mスーパースターが長州をフライング・ボディアタックでフォール(公式発表は雪崩固め)、2本目は5分14秒、長州がスターをカナディアン・バックブリーカー、決勝の3本目は3分3秒、Mスーパースターが長州を体固めで破り、長州がMスーパースターから2フォール奪われて敗れ、2−1でMスーパースター&スター組の勝利に終わりました。

セミファイナルは藤波とソトのシングルマッチ45分1本勝負、11分7秒、片エビ固めで藤波のフォール勝ち。

S小林はセミ前でコロフとシングルマッチで対戦しましたが9分48秒、片エビ固めでフォール負けを喫しています。

カネックは木村健吾を11分36秒、メキシカン・ローリング・クラッチで破りました。Mカナディアンが試合に出ていませんが、前夜の藤波戦で首を痛めて欠場しています。

アレンが初のタッグマッチ行い、星野と組んで永源&佐山サトル組と対戦、佐山も初のタッグマッチ出場。12分5秒、星野が佐山体固めで破り、アレン&星野組の勝利。

第3戦は3月5日、栃木県足利市月見が丘学園体育館(観衆2,200人発表)大会。

メインイベントは猪木とソトのシングルマッチ60分1本勝負で7分2秒、猪木がアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ち。

セミファイナルはS小林と長州がタッグを結成、Mスーパースター&カネック組と対戦、1本目は16分22秒、Mスーパースターが長州を体固めで破り、2本目は3分51秒、両チームリングアウトで1−1となり、2−1でMスーパースター&カネック組に軍配が上がりました。

藤波はセミ前でスターと対戦、12分3秒、ジャーマン・スープレックスホールドで快勝、コロフは永源を7分51秒、片エビ固めで降しました。

アレンはこの日もタッグマッチに出場、星野と組んで木村健&藤原喜明組と対戦、15分36秒、星野が藤原を逆さ押さえ込みでフォールしました。アレンはタッグの名手である星野にタッグマッチの手解きを受け、連日勉強中といったところでしょうか?
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