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2022年12月17日23:54

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ストロング小林さん追悼(345)

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78年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」も大詰め、北海道から本州に戻り第27戦は2月6日、盛岡・岩手県営体育館(観衆3,000人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&坂口征二組の黄金コンビがタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組と対戦する豪華カード、前77年4月1日、蔵前国技館大会での北米タッグ選手権試合と同一カードになりました。

1本目は16分36秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は2分32秒、日本組の反則勝ちで、互いにフォール、ギブアップ決着もなく、2−1で猪木&坂口組が辛勝しています。

2月2日に来日しながら、北海道地方豪雪の影響で千歳空港が閉鎖され、北海道ツアーに参加出来なかったWWWFヘビー級王者「鉄腕」スーパースター・ビリー・グラハムがこの日から特別参加、来日第1戦は同じボディビル出身のストロング小林とセミファイナルのシングルマッチ45分1本勝負で対戦。

74年9月にグラハムが国際プロレスに初来日した時はS小林は既に国際プロレスを退団、76年8月の「闘魂シリーズ」で初対決していますが、3年4か月に及ぶブルーノ・サンマルチノの長期政権を止めてニューヨークの頂点に立ったグラハムとS小林とでは差が開いてしまっており11分18秒、S小林自身も得意とするカナディアン・バックブリーカーでグラハムがギブアップ勝ちしています。

この日のカードを見るとテレビ収録していてもおかしくないカードですが、この後海外マットの大きな動きがあり、残念ながらノーテレビでした。

セミ前は長州力とジェリー・ブラウンのシングルマッチで7分18秒、サソリ固めで長州のギブアップ勝ち。木戸修とバディ・ロバーツのシングルマッチは10分51秒、木戸の反則勝ちに終わりました。

ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは永源遙&栗栖正信(正伸)組と対戦、2分58秒、ビリーが栗栖を体固めでマクガイヤーの圧殺勝利。

木村健吾は荒川真(ドン)と対戦しましたが、12分8秒、「けごん固め」で勝っています。最初は何かの記載ミスかと思いましたが、この後も「けごん固め」はしばしば熱戦譜に出てきます。技名の由来は日光の「華厳の滝」か「けんご」と「けごん」を掛けたシャレのどちらかと思いますが、生で観た人がほとんどいないとあって長年の謎です。

一応ヒントらしきものとして、75年12月7日、愛知県刈谷市体育館での藤原喜明との第2回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦優勝決定戦の前半で見せた鎌固めとSTFの複合技によく似た技の進化型ではないかと情報をくださった方がいて、動画を見ましたがそれが現状では有力です。

バッファロー・アレンは藤原を10分7秒、体固めで破りました。サイレント・マクニーの試合記録が見られませんが、新日本プロレスからの正式リリースはないものの、試合ぶりがしょっぱくて途中帰国されられたものと思われます。

第28戦は2月7日、栃木県大田原市体育館(観衆2,800人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&木戸組がシン&Bロバーツ組と対戦、1本目は15分54秒、シンが木戸をコブラクロー、2本目は2分5秒、木戸がBロバーツを逆さ押さえ込み、決勝の3本目は4分12秒、外国人組が反則勝ちを拾い、2−1でシン&Bロバーツ組の勝利に終わりました。

セミファイナルは坂口と上田のシングルマッチ45分1本勝負、猪木との釘板デスマッチを翌日に控えた上田でしたが、4分57秒に坂口の反則勝ちとあっさりした試合をしています。

グラハムはセミ前で長州とシングルマッチで対戦、7分4秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。S小林はJブラウンを9分20秒、逆エビ固めでギブアップさせました。

ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは星野勘太郎&藤原組と対戦、3分23秒、ビリーが藤原を体固めで圧殺、アレンは永源に8分16秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップ勝ちをしています。

シリーズ最終戦、2月8日、日本武道館(テレビ収録、観衆12,000人発表)大会。私はこの興行はテレビ朝日の視聴者招待に当選し生観戦出来ました。

この日はダブル・メインイベント。ダブルメイン第2試合は猪木と上田による釘板デスマッチ時間無制限1本勝負。ネイル・デスマッチとも言い、リング下全方向に五寸皿ボードがギッシリと敷かれた状態での一騎討ち。落ちたら死んでしまう可能性もあり文字通りのデスマッチ。

上田が釘板デスマッチを提案し、猪木がこれを受諾すると、それまでカードが弱くて前売が売れていなかった日本武道館大会のチケットの売れ行がグーンと伸びたと言います。

序盤は日本プロレス時代にはセメントの強さでは定評のあった上田が猪木と見応えのあるグラウンドの攻防を展開、試合が白熱してくると上田は猪木を場外に落とそうと、ストンピングで場外に蹴落とそうとしました。猪木はサードロープに左足を一本引っ掛けただけのところまで追い込まれましたが生還。

猪木は上田の左腕をアームブリーカーで集中攻撃しついに上田の左腕を破壊、セコンドについていたシンは自身も74年6月26日、大阪府立体育会館で猪木に右腕をへし折られた(実際には亜脱臼)経験からタオルを投入。11分2秒、猪木のKO勝ちの裁定が下されました。

ダブルメイン第1試合は新日本プロレス初のWWWFヘビー級選手権試合60分1本勝負、王者グラハムに坂口が挑戦。グラハムはオレンジの絞り染めのロングタイツに同じく模様のタンクトップ、バンダナで登場、逆三角形のボディにWWWFヘビー級のチャンピオンベルトがよく似合いました。

試合はパワー対パワー、ケレン味のない肉体が正面からぶつかり合う真っ向勝負。しかし、防衛戦術にかけてはグラハムの方が上で、19分33秒、場外で坂口を横抱きに抱えて背骨を鉄柱に打ち付けて倒し、一足早くリングに戻り、リングアウト勝ちで王座防衛に成功しています。

シンはセミファイナル(実際には後ろから3番目)でS小林とシングルマッチ45分1本勝負で対戦、シンが東京の大会場でメインイベントに出ないのは76年2月6日、日本武道館で猪木がウィリエム・ルスカと対戦した時にセミファイナルで坂口と対戦して以来2年ぶりのことでした.

試合は4分6秒、体固めでシンがS小林を降してフォール勝ちを奪いました。長州&木戸組vsJブラウン&Bロバーツ組のハリウッド・ブロンドスとタッグマッチ45分1本勝負で対戦、16分14秒、長州がBロバーツを体固めで降しています。

星野&小鉄&永源組とベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズと2対3ハンディキャップで対戦、3分4秒、小鉄がビリー体固めで破りました。

マクガイヤーが大阪、札幌で小鉄、つまり猪木、坂口以外に負けているのを当時の「東京スポーツ」で見ていた私は「どうやって小鉄は勝ったんだろう?」と思っていましたが、ボディプレスを自爆させてそれをひっくり返して上に乗ってあっさりカウント3が入りました。呆気ない終わり方でした。

アレンは荒川真(ドン)を6分15秒、体固めで破りました。留学生としてのアレンのフィニッシュは綺麗なバックドロップでした。

※観戦チケットをアップ致しました。
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