77年新日本プロレス「闘魂シリーズ」も終盤戦に突入、関東に戻り、9月26日、千葉県北習志野駅北口染谷家具横広場特設リング大会は雨天の為、10月1日に延期されました。
第25戦は、9月27日、栃木県宇都宮スポーツセンター(観衆3,000人発表)大会。
メインイベントは猪木&星野勘太郎組がスタン・ハンセン&ロディ・パイパー組と対戦、1本目は13分39秒、星野がパイパーを回転エビ固め、2本目は6分18秒、パイパーが星野を体固め、決勝の3本目は2分51秒、猪木がパイパーを体固めに決めて2−1で猪木&星野組の勝利。
猪木はこの大会を終えると、倍賞美津子夫人(当時)と共に9月28日(日本時間29日)ニューヨークMSGで行われるモハメド・アリvsアーニー・シェーバースのプロボクシングWBA、WBC統一世界ヘビー級タイトルマッチを観戦の為、渡米し短期間シリーズを欠場致します。
当時は「何だ、猪木はアメリカにボクシング見物に行って試合休むのか!」という批判の声もありましたが、猪木はアリとの再戦に向けて動き出しており、その為の外交政策の一環でもあった訳です。
一方でこの時の欠場が、映画「がんばれベアーズ日本遠征」のロケの為だったという文献もありますが、ロケの日付の裏が取れていないのでこれについては調査中。
ストロング小林はセミファイナルでブラックジャック・マリガンと45分1本勝負で対戦しましたが、9分10秒、リングアウト負けを喫してしまいました。これで今シリーズの両者の対戦成績はS小林の2リングアウト負け1両リンとなりました。
坂口征二はジョン・ハリスに6分3秒、片エビ固めでフォール勝ち、永源遙はペッツ・ワトレーを9分4秒、片エビ固めで降しました。小沢正志(キラー・カーン)とソニー・キングの一戦は8分25秒、体固めでキングの勝利。
長州力は木村健吾と対戦して8分2秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちです。
猪木欠場となった第26戦は9月28日、千葉県市原市臨海体育館(観衆2,000人発表)大会。
メインイベントは坂口&星野組がマリガン&パイパー組と対戦、1本目は13分11秒、坂口がパイパーに反則勝ち、2本目は3分39秒、坂口がパイパーを片エビ固めに破り反則含みながら2−0で坂口&星野組がストレート勝ちを飾っています。
S小林はセミファイナルでハリスとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、9分17秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち。
ハンセンはセミ前で長州とのシングルマッチ、両者は打たれ強い長州がハンセンのウェスタン・ラリアットの前に何度も血ヘドを吐かされてボロ雑巾のように負ける時代が続き、その後ジャパンプロレス、全日本プロレス提携時に長州がハンセンと肩を並べるポジションとなり、ジャパンの大将としてPWFヘビー級、AWA世界ヘビー級、インターナショナル・ヘビー級など全日本プロレスの看板タイトルを争うことになりますが、この時はまだ本当の序章の段階でした。
試合は6分2秒、体固めでハンセンがフォール勝ちしています。
ザ・ハングマンがこの日より戦列復帰、永源を4分5秒、体固めで降しました。星野はワトレーを12分47秒、片エビ固めで破り、藤原喜明はキングに10分46秒、体固めでフォール負けを喫しました。
第27戦、9月29日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆5,100人発表)大会。
メインイベントは坂口&S小林組の北米タッグ王座にハンセン&ハングマン組が挑戦、猪木欠場でS小林が奮闘、ハングマンに対しバックドロップを出しています。
しかし1本目、試合権利のないハンセンが突如入ってきてS小林にラリアット気味の横殴りエルボー、不意を突かれたS小林をハングマンが押さえ、14分25秒、体固めで先制のフォール勝ち。
2本目、外国人組のインターフェアにS小林が激怒、ハングマンの痛めている腰にシュミット式バックブリーカーから逆エビ固め、3分53秒、ハングマンはたまらずギブアップ、S小林が2本目を返しましたが、ハングマンがギブアップしてもS小林はまだ逆エビを離さず。レフェリーが止めてようやく外しました.
決勝の3本目のゴングが鳴ってもハングマンはダウンしたままで立ち上がれず、22秒、ハングマンの試合放棄となり、2−1で坂口&S小林組が王座初防衛に成功しています。
2本目の逆エビ固めを相手がギブアップしても離さず絞め上げて3本目試合放棄というのは国際プロレス時代の73年3月7日、三重県四日市市体育館でのホースト・ホフマンとのIWA世界ヘビー級王座防衛戦の焼直しフィニッシュで、3本勝負でなければ、新日本プロレス移籍後の75年11月22日、沖縄市体育館でのミスターX(ガイ・ミッチェル)戦で逆エビ固めでギブアップ後も離さず、腰を痛めたXが途中帰国というのもありました。
いずれにしても、S小林が先の「アジア・チャンピオン・シリーズ」同様、眠れる獅子が暴れ出したの如く溜飲を下げるフィニッシュでした。
セミファイナルは長州とマリガンのシングルマッチ45分1本勝負で8分3秒、マリガンが体固めで勝利。
木戸とパイパーのシングルマッチは10分10秒、パイパーが回転エビ固めで勝利。テレビ中継はセミの長州vsマリガンは何故か流されず、木戸vsパイパーとメインの北米タッグ選手権試合の2試合が放送されました。
星野はキングを9分48秒、逆エビ固めで破り、永源はワトレーに7分5秒、片エビ固めでフォール勝ち、木村健吾はハリスに8分5秒、体固めで敗れました。
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