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2022年11月09日23:37

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ストロング小林さん追悼(307)

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77年8月2日、日本武道館(テレビ生中継、観衆11,000人満員発表)で猪木vs全米プロ空手世界スーパー・ヘビー級王者ザ・モンスターマン・エベレット・エディ「格闘技世界一決定戦」が行われました。

前日まで行われていた「アジア・チャンピオン・シリーズ」終盤戦、7月25日、宮城県岩沼市ショッパーズ駐車場特設リング大会を最後に体調不良を訴えて1人東京に戻り、公開練習、調印式を無断キャンセルした猪木、モンスターマン戦に備えての秘密特訓の為、報道陣には黙って姿を消していたものです。

まずモンスターマンがセコンドのアーノルド・ユキーデトレーナーに先導され、ジョニー・ペイトの「Shaft in Africa」のテーマ曲に乗って登場、続いて猪木がオレンジ色に青の縁取り、金色で「闘魂」と刺繍されたガウンで入場、この日から、モハメド・アリから贈られたアリの自伝映画「アリ・ザ・グレイテスト」のサントラ盤に収録されていた「炎のファイター」のテーマ曲で入場。

試合は3分10ラウンド、モンスターマンは190cm、99.9Kg。猪木は191cm、103kg。レフェリーは空手家で京都・日本正武館館長の鈴木正文、ジャッジは遠山甲、ジョージ・ゴードン。猪木は5ラウンド、モンスターマンは2ラウンドでのKOを予告。

第1ラウンド、開始猪木のアリキック、モンスターマンのジャンプしての右ハイキックはともに空を切る。猪木はモンスターマンのパンチを食らわないように低い体勢から半身に構える。モンスターマンは右のジャブ、ローキック、ハイキック、サイドキックと手数を出していきますが当たらない。これはおそらくフェイント。

猪木のジャンピング・ハイキックはモーションが大きくモンスターマンに見切られてかわされる。モンスターマンはワンツーから右の前蹴りにいきましたが不十分。

モンスターマンは左のジャブ。猪木は下からスライディングして両足でモンスターマンのボディをシザースで挟み込んで、モンスターマンを倒しましたがブレイク。

モンスターマンは大きくジャンプしてから距離を詰めてのハイキック、左のボディ連打猪木は回り込んで防御。モンスターマンがターンしてからの後ろ回し蹴り、猪木はかわして張り手狙いも距離が不十分でヒットせず。

猪木は組みついたもののすぐに離れる。モンスターマンは強烈な左前蹴り、これは当たりました。さらに左ジャブ、左前蹴り、左ミドルキック、右ハイキックと畳み掛けていきました。

モンスターマンが攻勢、左ミドルキック、左ジャブ、右ミドルキック、右ハイキックのコンビネーション、一撃必殺の重みはないが連打を食らうと危ない。苦し紛れに猪木が顔面に張り手!これはヒット。ふらつくモンスターマン。猪木がアリキック、体勢を立て直したモンスターマンは左ハイキック、どちらも当たりました。猪木はは打たれながらも突っ込んでモンスターマンを捕らえんしましたがここで第1ラウンド終了のゴング。

第2ラウンド、モンスターマンのKO予告ラウンドです。モンスターマンが左ミドルキックを連打、 猪木が左足を取りいったところを右ハイキック、「二段蹴り」これはヒットしましたが猪木は怯まず捕まえにいきます、ブレイク。

離れ際に猪木がヘッドロックにいきますが、一旦ブレイクしてからの攻撃は異種格闘技戦では反則。鈴木レフェリーはブレイクを命じます。

モンスターマンが猪木のボディにパンチ連打、右前蹴り。この攻防の中で猪木が顔面に痛烈な張り手!当たった。さらにエルボーを一発入れると猪木は組み付いてからリバースフルネルソン、そのままモンスターマンにダブルアームスープレックス、これは綺麗に投げ切りましたロープブレイク。

モンスターマンは投げられてもダメージが少なかったか、ワンツーパンチで反撃、猪木もアリキックで応戦、モンスターマンは強烈な右ストレート、さらにボディに右ミドルキック、これは猪木がガクッと片膝をつきました。

猪木は倒れながも足を取りにいきますが、モンスターマンは上から頭部にパンチを振り下ろしていきます。猪木は打撃を受け過ぎか?モンスターマンは右前蹴り、左ミドルキック、猪木はモンスターマンの攻撃をかいくぐり,腕を取ってのアイリッシュホイップ(一本背負い)、倒れたモンスターマンに猪木は腕ひしぎ逆十字固め。しかし寝技は3秒というルールの為、泣く泣くブレイク。

モンスターマンが猪木のボディヘパンチ、猪木は足を掬って後ろに倒して上に乗りアームロック狙い。これはモンスターマンがクリア。

モンスターマンの左ミドルキックを猪木が脚を取って倒しトーホールドさらにレッグロックにいきましたがこれもブレイク。ここで第2ラウンド終了。

第3ラウンド、モンスターマンが「黒い怪鳥」の異名通りジャンプしての左ハイキック、ボディへのキック、猪木は「来い!この野郎」と挑発。

猪木は至近距離からモンスターマンの顔面に張り手、モンスターマンがはミドルキック、猪木は蹴り足を捕らえた。ロープブレイク。離れ際、百戦練磨の猪木は顔面にエルボーを一撃。

これは効いた。モンスターマンがふらつく。猪木がタックルして捕まえるがロープブレイク。両者リング中央、猪木が前に出ようとすると同時にモンスターマンのニールキックが猪木の顔面にヒット、ガクッと来ましたがここで第3ラウンド終了、猪木はゴングに救われました。

第4ラウンド、猪木はクラウチングスタイルからスライディングして足を使って、モンスターマンを倒し再び腕を取り、腕ひしぎ逆十字固め。寝技3秒ルールは短過ぎて実際にギブアップを奪うのは無理でしょう。しかし関節技はモンスターマンに精神的ダメージを与え、確実にスタミナを奪っていくことになります。

モンスターマンは猪木をロープに詰めてボディブロー連打、猪木はロープを背にした状態でブレイク、離れ際、猪木はモンスターマンの顔面に張り手。

「反則だっ!」モンスターマンのセコンド、アーノルド・ユキーデトレーナーがが抗議、モンスターマンも怒ってジャンプ一番、顔面に右ハイキック一閃!これはヒットして猪木ダウン。

猪木は立ち上がる。そこへモンスターマンが左ミドルキック。猪木が蹴り足をつかまえるとすぐに右足でのジャンピング・ハイキック、これはモンスターマンがバランスを崩して倒れ込みました。

モンスターマンのバックを取った猪木がスリーパーホールドを狙うが3秒ルールでブレイク、猪木のドロップキックは自爆、これはおそらくフェイント、モンスターマンはワンツーから左ボディブロー、猪木が足を取って倒し。モンスターマンはロープにエスケープ、しかし猪木はブレイクに応じずフェイスロックでモンスターマンの頬骨をグイッと締め上げる。これが猪木の修羅場くぐりの胆力。Aユキーデはリング下から猛抗議。ここで第4ラウンド終了。

猪木の喧嘩殺法がモンスターマンを追い込んでいったか、猪木のKO予告ラウンドである第5ラウンドのゴングが鳴りましたが、モンスターマンは椅子に座ったまま。鈴木レフェリーがファイトを促してモンスターマンは戦闘体勢に。

モンスターマンは左ジャブ、キックのコンビネーション、猪木がロープを背にしてモンスターマンをクリンチのように抱えて顎を思い切り押して倒しました。モンスターマンはうつ伏せの状態でダウン、戦意喪失か?

猪木はモンスターマンの帯を掴んで抱えあげるとルー・テーズ式のパイルドライバー(リバーススラム、パワーボムの固めない原型)、この一発で勝負あり。猪木はダウンするモンスターマンにギロチンドロップ、ギロチンドロップそのものは猪木の両足より尻が先に落ちていて完全ではなかったがパイルドライバーが効いています。モンスターマンは起き上がろうとしますが、肩を押さえて立てません。

鈴木レフェリーがカウント10を数えて5ラウンド1分35秒、猪木のKO勝ちに終わりました。

モハメド・アリ戦で酷評された猪木が汚名返上を果たした試合で一連の「格闘技世界一決定戦」 の中でも一際輝く名勝負となりました。

セミファイナルには全米プロ空手世界ライト級王者のベニー・ユキーデが登場、日本キックライト級2位の鈴木勝幸(相模ジム)と3分10ラウンドで対戦、6ラウンド1分15秒、KO勝ち。

リリー・ユキーデは立花れい子とエキシビションマッチで対戦(エキシビションであり無勝負)しています。

通常のプロレスの試合はありませんでした。

観戦チケットをアップ致しました。やはり数多く観戦しようと思えば、チケット代の単価を下げるより他なかった中2の夏休みでした。

最後に新日本プロレスの「アジア・チャンピオン・シリーズ」と全日本プロレスの興行戦争の比較をしておきます。

全日本プロレスは7月8日、後楽園ホールから「サマー・アクション・シリーズ」を開幕させていますが、大会場での興行開催はなく、1つ前の「NWAチャンピオン・シリーズ」終盤戦の大宮スケートセンターが全日本プロレスが6月12日、テレビ収録で、天龍の日本デビュー第2戦。

鶴田と組んでハーリー・レイス&ホースト・ホフマン組を2−1で破り、馬場vsマリオ・ミラノ、ザ・デストロイヤーvsメヒコ・グランデで3,000人満員発表。

新日本プロレスは12日後の6月24日、シリーズ開幕戦、猪木vsタルバー・シン、坂口征二&マサ齋藤組vsジ・アジアン・テローズ1&2号、長州力vsタイガー・ジェット・シンで2,200人発表で大宮は全日本プロレスが上回りました。

全日本プロレスの「サマー・アクション・シリーズ」唯一のビッグマッチが最終戦の7月28日、品川スポーツランド・ゴールドホールでの鶴田と大木金太郎のUNヘビー級、アジア・ヘビー級ダブル・タイトルマッチ(鶴田試練の十番勝負第9戦)で、1−1から両者リングアウトの引き分けでしたがこちらが4,000人発表。

猪木vsモンスターマン戦の5日前開催ですが会場規模が違うので比較対象にはなりませんでした。

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