75年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」終盤戦、このシリーズでのブルート・バーナードとストロング小林の対戦は1度だけあり、2月1日、愛知県常滑市体育館(観衆4,000人満員発表)のメインイベント、坂口征二&S小林組vsバーナード&コーリン・ジョイソン組で対戦。
1本目は12分56秒、日本組の反則勝ち、2本目は7分38秒、S小林がカナディアン・バックブリーカーでジョイソンをギブアップさせ2−0のストレートで坂口&S小林組が勝利を収めました。
セミファイナルは猪木がピート・ロバーツを9分42秒、体固めで破り、山本小鉄とカナディアン・ワイルドマンのシングルマッチは7分56秒、小鉄の反則勝ち。星野勘太郎はウラカン・ラミレスに9分51秒、回転エビ固めでフォール勝ち。木戸修とスティーブ・ライトのシングルマッチは12分49秒、ライトが体固めで勝利。
ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは永源遙&柴田勝久&リトル浜田(グラン)組と2対3ハンディキャップマッチを行い6分22秒、ベニーが浜田を体固めに決めてマクガイヤー・ブラザーズの圧勝に終わりました。
2月4日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,300人発表)大会、メインイベントは猪木とバーナードのシングルマッチ、ノンタイトル60分1本勝負。この試合は複数のビデオソフトに収録され発売されている他、テレ朝チャンネル「ワールドプロレスリング・クラシック」でも定期的に再放送されており、現在でも視聴可能です。
試合はバーナードが凶器の黒いスパナを持ち出して猪木を攻撃、猪木はそのスパナを奪ってバーナードの右耳を一撃、バーナードは耳から流血、まさに7年前の「耳削ぎ事件」を再現したような展開となり、ブレーンバスターを決めた猪木が12分19秒、体固めでフォール勝ちを収めました。
セミファイナルは坂口&S小林組のパワー・ファイターズが登場、ワイルドマン&Pロバーツ組と対戦、1本目は13分40秒、S小林がワイルドマンを逆エビ固めでギブアップさせ先制。2本目は5分8秒、坂口がロバーツをアルゼンチン・バックブリーカーでギブアップさせて2−0で坂口&S小林組が豪快にストレート勝ち。
マクガイヤー・ブラザーズは山本小鉄&柴田組と対戦、4分52秒、ビリーが柴田を体固め。星野はジョイソンとシングルマッチで対戦し、8分34秒、回転エビ固めでジョイソンからフォール勝ち。今まで負けっぱなしだっただけにようやく一矢報いた感じです。
ライトと木戸のシングルマッチは9分42秒、体固めでライトの勝利。この組み合わせは今シリーズよく組まれましたがライトの全勝でした。ラミレスは木村聖裔(たかし、健吾)を9分59秒、体固めで破っています。
シリーズ最終戦は2月6日、大田区体育館(テレビ収録、観衆3,700人満員発表)大会。メインイベントは猪木が1人でマクガイヤー・ブラザーズを相手にする1対2ハンディキャップマッチが組まれました。猪木はマクガイヤー・ブラザーズのサンドイッチプレスを両足のキックで防ぐと、300kgのベニーを巴投げで投げて観客を驚かせ、コーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップ、6分14秒、体固めでベニーを破りました。
セミファイナルは坂口とバーナードのシングルマッチ。坂口はバーナードをコブラツイストに捕らえましたが、背後から乱入してきたワイルドマンがチェーンで坂口の首を絞め、11分45秒、坂口の反則勝ち。バーナードは猪木以外にフォール負けはなく、NWF世界ヘビー級王座への挑戦者にはなれませんでしたが、エースの役割を果たしたと言えます。
レスラー仲間では「シュートが出来る」ことで知られていたバーナードに対しては猪木も一目置き、敬意を払っていたのは確かだと思います。これ以降、バーナードは新日本プロレスにエース格、もしくは複数エースの待遇でレギュラー参戦することになります。
S小林は星野と組んでPロバーツ&ライト組のイギリスコンビと45分3本勝負で対戦。1本目は10分29秒、ロバーツが星野をエビ固め、2本目は2分27秒、星野がロバーツの回転エビ固めを切り返し、後方回転エビ固めを決めて勝利。決勝の3本目は5分22秒、S小林がライトをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、2−1でS小林&星野組の勝利に終わりました。
フリーとして初のシリーズ参戦となったS小林ですが、このシリーズは負けなしでした。参加外国人選手が欧州勢が多く、軽量の選手が多かったこともあったでしょう。
ワイルドマンは柴田とシングルマッチで対戦、8分4秒にラクダ固め(キャメル・クラッチ)でギブアップ勝ち。謎の部分が多いワイルドマンでしたが、1932年カナダ・オンタリオ州出身のデーブ・マッキンレーの変身でモントリオール、ハミルトン、カルガリーで試合をしていました。
来日はこの時一度きりで、88年7月4日、カナダ・ニューファンドランド・ラブラドール州にて移動中、自動車事故に遭い56歳で死去。この事故ではWWFから新日本プロレスに復帰したばかりだったアドリアン・アドニス、国際プロレス、新日本プロレスに参戦していた双子のタッグチーム、ケリー・ツインズのパット・ケリーも死去しています。(片割れのマイク・ケリーも同乗していたが、一命を取り留めている)
木戸はジョイソンとシングルマッチで対戦し7分51秒、片エビ固めでフォール勝ち。ラミレスは永源に8分32秒片エビ固めで敗れました。
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