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2022年02月12日07:22

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ストロング小林さん追悼(37)

70年国際プロレス夏の陣「ビッグ・サマー・シリーズ」は7月8日、横浜スカイホールで開幕。「未だ見ぬ強豪」最有力候補の一人であった「マットの魔術師」エドワード・カーペンティアが初来日、「欧州の鉄人」ジャック・デ・ラサルテス、マスクマンのドクター・デス(スタン・ザ・ムース、ムース・モロウスキー)、レス・ウォルフ(バディ・ウォルフ)、ジョニー・コワルスキー、ジャック・クレイボーン、パンチョ・ロザリオの外国人選手が参加、後半戦にはミスター・ブラウンが特別参加しています。

7月8日、横浜スカイホールでの開幕戦(テレビ生中継、観衆2,000人発表)、メインイベントはストロング小林&グレート草津&マイティ井上組という、後々因縁が深くなる3人がトリオを結成、Jコワルスキー&クレイボーン&ロザリオ組と対戦。1本目は16分2秒、コワルスキーが井上を体固め、2本目は7分49秒、井上がコワルスキーを体固め、決勝の3本目は両チーム決定打に欠け60分時間切れとなり、1−1の引き分けに終わりました。

クレイボーンは翌71年に黒潮太郎に次ぐ2人目の留学生としてデビューする稲妻二郎の兄にあたり、66年11月にエディ・モレアのリングネームで日本プロレスに初来日しています。

セミファイナルは新IWA世界ヘビー級王者となったサンダー杉山が田中忠治とのタッグでデス&ウォルフ組と30分1本勝負で対戦し、時間切れ引き分け。

初来日のカーペンティアはテレビ生中継ということもあり、15分1本勝負でラサルテスとのシングルマッチを行い時間切れ引き分け。この日は後ろから3つのカードが全て時間切れ引き分けという珍しい記録が残りました。

カーペンティアの得意技であるサマーソルト・キックは,来日前に「月刊プロレス」、「ゴング」でグラビアで紹介され、体操出身であるカーペンティアが華麗にトンボを切って後方に空中回転している写真が掲載されて大きく幻想が膨らみましたが、ラサルテス戦で日本初披露されたサマーソルト・キックはコーナーに相手を詰めて、コーナーポストに登り後方に空中回転するだけの言わば「見せ技」でキックではなく、観客とテレビ視聴者はとんだ肩透かしをくらったことになりました。

第2戦は7月9日、同じ神奈川県の川崎市民会館(テレビ収録、観衆2,500人発表)大会。メインイベントは杉山&小林&大磯武組がラサルテス&デス&Jコワルスキー組と対戦する6人タッグマッチ。1本目は15分31秒、デスが大磯を体固め、2本目は4分56秒、大磯がデスに反則勝ち、決勝の3本目は1分16秒、大磯がデスを体固めでフォールし2−1で杉山&小林&大磯組の勝利。

セミファイナルはカーペンティアが草津とシングルマッチ30分1本勝負で対戦し12分40秒、体固めでフォール勝ち。田中とクレイボーンは13分51秒、両者リングアウトの引き分け。井上とウォルフのシングルマッチは29分54秒、時間切れの6秒前にウォルフが体固めで勝利を収めました。中堅どころで伸びてきた寺西勇はロザリオとシングルマッチで対戦しましたが15分37秒、体固めで敗れています。

第3戦は7月13日、群馬県館林市民体育館(テレビ収録、観衆2,000人発表)大会、メインイベントはUSAヘビー級選手権試合、王者小林にAWAからの刺客ウォルフが挑戦。1本目は48秒、ウォルフが奇襲攻撃による速攻の体固め、2本目は16分17秒、3本目は4分48秒にいずれも体固めで小林が連取し2−1で小林が完勝で4度目の防衛に成功。

セミファイナルは杉山&草津のIWA世界タッグ王者チームに井上を加えたトリオがカーペンティア&クレイボーン&ロザリオ組と対戦する6人タッグマッチ。1本目は15分25秒、クレイボーンが草津を体固め、2本目は9分8秒、草津がクレイボーンを足4の字固め、決勝の3本目は8分42秒、草津がロザリオを首固めで撃破。草津が2本取る活躍を見せて2−1で杉山&草津&井上組に軍配が上がっています。

大磯とラサルテスのシングルマッチは14分23秒、ラサルテスが体固めで勝ち、田中はデスに21分59秒、反則勝ち、寺西とJコワルスキーのシングルマッチは15分20秒、体固めでコワルスキーのフォール勝ちでした。

第4戦、7月14日、新潟市体育館(テレビ収録、観衆4,000人満員発表)大会。メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、杉山&草津組にラサルテス&Jコワルスキー組の欧州勢が挑戦。杉山はこの時点でIWAのシングルとタッグの二冠王者でした。

1本目は14分23秒、草津がコワルスキーを体固め、2本目は4分16秒、ラサルテスが杉山を体固め、決勝の3本目は1分50秒、杉山がラサルテスを体固めに決めて2−1で杉山&草津組が4度目のタイトル防衛を果たしています。

セミファイナルでは小林と今シリーズのエース外国人、カーペンティアがタッグながら初対戦。小林&井上組vsカーペンティア&クレイボーン組の45分3本勝負。外国人側は2人ともフランス人です。

1本目は16分44秒、井上がクレイボーンを回転エビ固めで破り先制、2本目は7分11秒、クレイボーンが井上を体固め、決勝の3本目は7分17秒、カーペンティアが井上を体固めで押さえ、井上が2フォール奪われて2−1でカーペンティア&クレイボーン組の勝利。

大磯とデスのシングルマッチは7分33秒、体格差で優るデスが体固めで勝ち、寺西はロザリオに16分45秒、ジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ちを収める殊勲の星を挙げました。

前半戦のヤマ場である7月18日、埼玉県深谷市民体育館(テレビ収録、観衆3,000人発表)大会、メインイベントは第2代IWA世界ヘビー級王者、杉山の初防衛戦、挑戦者は怪覆面デス。1本目は5分58秒、杉山が体固め、2本目は3分21秒、デスが反則勝ち、決勝の3本目は1分13秒、杉山が反則勝ち、2−1で杉山が初防衛に成功しましたが、スッキリしない内容に終わりました。

セミファイナルは草津&井上組がカーペンティア&ウォルフ組と45分3本勝負で対戦、1本目は10分48秒、草津がカーペンティアをアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップさせて先制、2本目は9分40秒、カーペンティアが草津を体固め、決勝の3本目は4分56秒、草津がクレイボーンを足4の字固めでギブアップさせて2−1で草津&井上組に凱歌が上がっています。

45分3本勝負のタッグマッチがもう一つ。田中と寺西の軽量級テクニシャンコンビがクレイボーン&ロザリオ組と対戦、1本目は19分29秒、田中がロザリオを体固め、2本目は4分1秒、ロザリオが田中を体固め、決勝の3本目は1分16秒、寺西がロザリオをジャーマン・スープレックスホールドでフォール。2−1で田中&寺西組の勝利。

小林はこの日は前の方の試合でラサルテスとシングルマッチで対戦し15分32秒、両者リングアウトの引き分け、大磯はJコワルスキーに14分45秒、反則負けを喫しています。
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