70年国際プロレス「ワールド・チャンピオン・シリーズ」(第2回IWAワールド・シリーズ)、4月16日には「聖地」後楽園ホール(テレビ収録、観衆1,500人発表)へ初進出。
後楽園ホールは日本プロレス、日本テレビ、読売新聞社、後楽園スタジアムの関係から、日本プロレスが後発の国際プロレスには貸出しないよう妨害工作を行い旗揚げ当初から使えない状況でしたが、前69年、NETが日本プロレスの放送を開始したこともあり、鉄の連係が崩れ、ようやく使用出来るようになりました。
マイティ井上が後楽園のメインイベントに抜擢され、サンダー杉山とのタッグでビッグ・コマンチ&コンデ・マキシミリ組と対戦。1本目は15分10秒、杉山がマキシミリを体固め、2本目は1分13秒、コマンチが杉山を体固め、決勝の3本目は1分33秒、杉山がコマンチを体固めに決めて2−1で杉山&井上組が勝利を飾りました。杉山は3月14日上尾大会、3月29日米子大会に次いでテレビマッチでのタッグマッチ、6人タッグマッチで2本取る好調ぶり。
セミファイナルはビル・ロビンソンvsグレート草津のシングルマッチ45分3本勝負「第2回IWAワールド・シリーズ決勝進出者選抜戦(仮)」で対戦、1本目は13分20秒、ロビンソンが逆さ押さえ込みで先取、2本目は5分18秒に両者リングアウトとなり2−1でロビンソンの勝利。
ストロング小林はイワン・ストロゴフとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、1本目は6分45秒、反則勝ち、2本目は1分46秒に体固めで小林が連取して2−0のストレート勝ち。ストロゴフとはこれで決着がついた訳です。清美川はジミー・ダラを16分3秒、体固めで破り、大磯武とグラン・ブラジミアのシングルマッチは15分17秒体固めでブラジミアのフォール勝ち。
観客動員は1,500人発表と厳しい入りで、やはり後楽園ホール=日本プロレスのイメージが定着してしまっており、集客には苦戦、以後しばらく後楽園ホールは使用しなくなりました。
4月28日、八王子市多摩スポーツセンター(テレビ収録、観衆4,000人満員発表)大会。メインイベントは4月17日の北九州市若松大会に次いでロビンソンが日本側として登場、小林&草津と豪華トリオを結成しコマンチ&ダラ&マキシミリ組と6人タッグマッチで対戦。1本目は13分36秒、ロビンソンがマキシミリを体固め、2本目は3分8秒、コマンチが小林を体固め、決勝の3本目は4分16秒、小林がコマンチを体固めに決めて2−1でロビンソン&小林&草津組に凱歌が上がっています。
セミファイナルは杉山とストロゴフの45分3本勝負で2−1で杉山の勝利。田中忠治はブラジミアを11分7秒、アバラ折り(コブラツイスト)でギブアップさせました。
4月30日、足立区体育館(テレビ収録、観衆2,300人満員発表)大会。メインイベントは小林と草津がタッグを結成、コマンチ&ダラ組と対戦。1本目は9分51秒、草津がダラを体固め。2本目は4分18秒、小林が背骨折りでコマンチからギブアップを奪い、2−0のストレートで小林&草津組が豪快に勝利を奪っています。
セミファイナルはロビンソンと杉山が対戦したシングルマッチ45分3本勝負「第2回IWAワールド・シリーズ決勝進出者選抜戦(仮)」、1本目は20分6秒、ロビンソンが体固め、2本目は4分26秒、両者リングアウトとなり2−1でロビンソンに軍配が上がりました。
田中とストロゴフのシングルマッチは9分6秒、両者リングアウトのドローとなり、大磯とマキシミリのシングルマッチは15分32秒、体固めでマキシミリのフォール勝ち。井上はブラジミアを14分58秒、回転エビ固めで破る殊勲の星。小林、草津、杉山を第1グループ、田中、大磯、大剛鉄之介を第2グループとすると井上は第2グループの上位に食い込んで来ました。
5月7日、TBSネットの強い岩手県花巻市民体育館(テレビ収録)は6,000人(超満員発表)の大観衆を動員しました。メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、草津&杉山組にコマンチ&ストロゴフ組が挑戦。1本目は18分6秒、杉山がストロゴフを体固め、2本目は6分20秒、コマンチが杉山を体固め、決勝の3本目は5分48秒、杉山がコマンチを体固めに決めてまたも杉山が2フォール勝ちし2−1で草津&杉山組が3度目の防衛に成功しました。
セミファイナルは小林とブラジミアのシングルマッチ45分3本勝負が行われ、1本目は3分50秒にエビ固め、2本目は5分48秒に逆片エビ固めでいずれも小林が連取して2本併せて10分足らずで小林が2−0のストレート勝ち。
進境著しい井上はロビンソンとシングルマッチで対戦しましたが8分54秒、体固めでフォール負け。田中とマキシミリは17分7秒、両者リングアウトの引き分け。大剛とダラのシングルマッチは16分21秒、体固めでダラが勝利を収めました。
5月14日、台東体育館(テレビ収録、観衆2,000人発表)で「ワールド・チャンピオン・シリーズ」(第2回IWAワールド・シリーズ)優勝決定戦が行われ、前年度優勝者のロビンソンが小林と61分3本勝負で対戦しています。
この第2回ワールド・シリーズの予選が実は行われていなかったというのは以前書いた通りですが、小林が優勝決定戦に出てきた何らかの根拠となる試合はあるはず。
前69年10〜12月にかけて開催された「IWAワールド・タッグ挑戦シリーズ」では45分3本勝負のタッグマッチを抽出し予選をシュミレーションしてみましたが、今シリーズの独自解釈ではディフェンディングチャンピオンであるロビンソンと国際プロレスのトップ3である小林、草津、杉山とのシングルマッチ45分3本勝負を「第2回IWAワールド・シリーズ決勝進出者選抜戦(仮)」と仮定しました。そうすると以下のような成績になりました。
小林 7戦1敗6分
草津 6戦6敗
杉山 4戦3敗1分
偏波にはなっていますが、そこは国際プロレス固有のいい加減さ。よって、対ロビンソンでは一番負けが少ない小林が決勝進出となったというのが本日記での仮説です。
日本プロレスのワールド・リーグ戦と同じ日本人対外国人の対抗戦による偏波式リーグ戦の45分3本勝負のピックアップも考えましたが、コマンチは他の外国人選手より1か月以上遅れての参加、最初から参加していたメンバーの中ではストロゴフがまあまあマシな方で、マキシミリ、ダラ、ブラジミアはストレート負けばかりでリーグ戦に引き直せば白星配給係。日本側とのバランスが取れないと思います。
ロビンソンと小林の優勝決定戦、1本目は15分22秒、小林が体固め、2本目は6分3秒、ロビンソンが体固め、決勝の3本目は1分56秒、ロビンソンが体固めで取り2−1でロビンソンが危なげなく勝ち2連覇を達成しています。
セミファイナルは草津&杉山&田中組vsコマンチ&ストロゴフ&マキシミリ組による6人タッグマッチ45分3本勝負。1本目は13分38秒、田中がマキシミリを体固め、2本目は55秒の速攻でストロゴフが田中を体固め、決勝の3本目は6分7秒、草津が足4の字固めでストロゴフからギブアップを奪い2−1で草津&杉山&田中組の勝利となりました。
清美川はダラとシングルマッチで対戦し11分42秒に両者リングアウトのドロー。井上はブラジミアとシングルで対戦し、12分25秒にエビ固めで快勝。成長ぶりを見せつけました。
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