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2022年01月31日07:06

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ストロング小林さん追悼(25)

69年「ロイヤル・シリーズ」9月11日はTBS系ネットワークが強く、満員になるところから開催頻度の高い岡山県営体育館(テレビ収録、観衆5,000人超満員発表)大会。

メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、王者チーム豊登&ストロング小林組にワイルド・アンガス&スパルタカス組が挑戦。1本目は34分15秒のロングマッチとなり、小林がスパルタカスを体固め、2本目は両チーム共に決定打を欠き、61分時間切れとなり、1−0で豊登&小林組が3度目の防衛に成功しました。

セミファイナルはグレート草津がバディ・コルトとシングルマッチで対戦、17分16秒、両者カウントアウトの引き分け。シャチ横内はサンダー杉山と組んでゴージャス・ジョージ・ジュニア&スタン・ザ・ムース組と対戦、18分20秒に横内が十字チョップからムースを体固めに仕留めています。

9月13日もTBSネットの強い福岡県北九州市小倉区三萩野体育館(テレビ収録、観衆6,000人超満員発表)大会。福岡は前68年夏に日本テレビ系列の福岡放送が開局し後発で日本プロレスの放送が開始されていましたが、先行のTBSが強い地盤でした。

この日はダブル・メインイベント、ダブルメイン第2試合は豊登&草津&杉山組の豪華トリオがアンガス&スパルタカス&ムース組と6人タッグマッチで対戦、1本目は14分31秒、杉山がムースに反則勝ち、2本目は4分32秒、杉山がムースを体固めに決めて2−0のストレートで豊登&草津&杉山組が勝ちました。

ダブルメイン第1試合はコルトの保持しているUSAヘビー級選手権に横内が挑戦、USヘビー級タイトルというのは全米のテリトリーに多数存在しますがUSAヘビー級タイトルは聞いたことがなく出土不明であり、おそらく国際プロレスが作った急造タイトルであると思われます。

1本目は10分29秒、横内が体固め、2本目は3分46秒、コルトが体固め、決勝の3本目は7分39秒、両者リングアウトとなり、1−1でコルトが王座防衛。

小林はセミファイナルでGジョージJrとシングルマッチで対戦、9分6秒、体固めで勝利を収めました。

9月20日、岡山県高梁市民会館で新人の浜口平吾(アニマル)がデビュー。浜口は47年8月31日島根県出身の当時22歳、社会人を経験し、ナニワ・ボディビルセンターで身体を鍛えて国際プロレス入り。デビュー戦は本郷清吉(篤、肥後宗典)と対戦、14分28秒に反則負けとなりました。

また、元力士で1月に入門した扇山大五郎もこのシリーズでデビューを飾っていますが大成せずに早期に退団しています。

若手のリングネームですが、井上円蔵(末雄)がマイティ井上に改名、村崎昭男(デビル紫)は村崎鬼吉→村崎小助ときて村崎鬼三に。藤井康行(ヤス・フジイ)は藤井東助→藤井三吉に。佐野東八(本名・佐野実)は佐野浅太郎に改名、井上以外は前時代的な豊登のネーミングセンスによる改名、井上以外は出世していないところを見ると、リングネームが与える本人のモチベーションというのも大きなものがあると思われます。例外は上田馬之助位でしょう。

9月22日、広島県立体育館(テレビ収録、観衆5,500人超満員発表)大会、この日はダブル・メインイベントで、ダブルメイン第2試合は小林と横内がタッグを結成、コルト&GジョージJr組と対戦。1本目は10分48秒、GジョージJrが横内を体固め、2本目は10分53秒、小林がコルトをカナダ式背骨折りでギブアップさせ、決勝の3本目は4分12秒、横内がGジョージJrを体固めに決めて2−1で小林&横内組の勝利。

ダブルメイン第1試合は草津の英国西部ヘビー級選手権にアンガスが挑戦。試合は時間無制限1本勝負で行われ、18分7秒草津が足4の字固めでアンガスからギブアップを奪い、草津が9度目の防衛を果たしました。

草津の英国西部&英国南部ヘビー級王座については、小林の渡欧前の68年9月11日、横浜スカイホールで英国西部王者の草津が英国南部王者のブル・デービスを2−0で破り、英国西部王座5度目の防衛に成功すると同時に英国南部王座を獲得したところまでは本日記で書きましたが、小林が渡欧した後はミスター・ギロチン(初代ケンドー・ナガサキ)に西部のみ、ジョー・コルネリウスに西部&南部、前王者トニー・チャールスに西部のみ防衛を果たし、アンガス戦を入れて西部王座は9回、南部王座は1回防衛しています。

しかしイギリス人レスラーの招聘縮小、ローカル王座だけに人気もなく、集客には繋がらなかったこともあってか、このアンガス戦を最後に消滅してしまいました。

セミファイナルでは杉山がスパルタカスを2−1で撃破しています。

シリーズ最終戦、10月3日、足立区体育館(テレビ収録、観衆2,200人発表)大会、メインイベントは小林がアンガスとシングルマッチ60分3本勝負で対戦、1本目は10分1秒、体固め、2本目は3分4秒、逆エビ固めで小林が連取、2−0のストレート勝ちでヨーロッパ武者修行前には全然歯が立たなかったアンガスを一蹴してみせました。

セミファイナルの草津&横内組vsコルト&GジョージJr組戦で波乱が起きました。1本目は20分6秒、草津がコルトをエビ固め、2本目は4分41秒、コルトが草津を体固め、決勝の3本目、外国人チームが草津を入れ代わり立ち代わりでタッチロープで首を絞められて、草津は横内にタッチを要求するも、横内はわざとこれを拒否、これを何度か繰り返し、観客席は騒然として来ました。

ようやくタッチを受けた横内はGジョージJrの首をトップロープに巻きつけて絞め上げ、3分30秒に横内の反則負けが取られました。

一人でさっさと控室に引き上げた横内はマスコミの取材で「(裏切った理由は)これと言ってないが、草津君がロープで首を絞められているのを見て『もっとやられてしまえ』と思った」とコメント。この裏切り行為で、横内は次期「IWAワールド・タッグ挑戦シリーズ」はヒールとして外国人サイドから参戦することが決定、上田以前の日本人初のヒールが誕生しています。

セミ前は豊登とムースがシングルマッチで対戦し9分52秒、逆片エビ固めで豪快にギブアップ勝ちを奪いました。
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