「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」最終戦、2月5日、札幌中島体育センター(テレビ収録、観衆6,400人超満員発表)大会。
新日本プロレスの冬の風物詩であった「札幌雪まつり興行」を前85年から全日本プロレス、ジャパンプロレス連合軍が「横取り」し、2年連続開催となっています。ちなみに新日本プロレスは新春シリーズである「ニューイヤー・ダッシュ86」での札幌大会の開催はなし。
全日本プロレスは前85年「世界最強タッグ決定リーグ戦」、11月27日(5,800人超満員発表)に続く同所2シリーズ連続開催となりましたが、全日本対ジャパン、タッグ頂上決戦のタイトルマッチ2連戦の2戦目を持って来たこともあり2シリーズ連続超満員発表の盛況となっています。
メインイベントは全日本対ジャパン、タッグ頂上決戦第2ラウンド、鶴田&天龍組の保持するインターナショナル・タッグ選手権に長州力&谷津嘉章組が挑戦。1月28日、東京体育館での第1戦は22分21秒、天龍のパワーボムからのエビ固めで鶴龍コンビが先勝しており、長州&谷津組は後がありません。
天龍が谷津をコーナーに振っての串刺しラリアット狙い、これを間一髪かわした谷津は天龍のバックに廻り込んでジャーマン狙い。天龍はトップロープを両腕で握って腰を落として必死に防御。そこへコーナーにいた長州が天龍に近づいて、エプロンからリング内の天龍めがけてリキラリアット。
投げられまいと言うことに気を取られていた天龍は完全に不意を疲れてリキラリアットはクリーンヒット、両腕は外れ、谷津はジャーマン・スープレックスホールドに成功、24分1秒、カウント3が入り天龍のフォール負け。ベルト移動で長州&谷津組が新王者となりました。鶴田&天龍組は7度目の防衛に失敗。全日本プロレスの至宝のベルトがジャパンプロレスに移りました。
長州&谷津組は猪木、坂口が日本プロレス時代いずれも馬場と組んで巻いていたインターナショナル・タッグ王座のベルトを巻いたことになる訳です。
セミファイナルではバリー・ウィンダム&マイク・ロトンド組のUSエキスプレスが石川敬士&大熊元司組と対戦。17分47秒、ウィンダムが大熊を回転エビ固めに決めてUSエキスプレスが最終戦を白星で飾りました。
USエキスプレスは馬場&天龍組、長州&谷津組(2回)と両チームリングアウトとなった以外は全勝、無敗で帰国。全て中堅選手からのフォール勝ちであり、最後までお客様扱い的なマッチメイクでした。帰国後はノースカロライナのジム・クロケット・プロモーションのトップとして長期サーキットが決まっており、傷は付けられない事情は理解出来なくはないですが、鶴龍コンビとテレビマッチのメインイベントでぶつけるべきであったと思います。
セミ前に組まれたのはミル・マスカラスと仲野信市のシングルマッチ。4分36秒、ブレーンバスターからの体固めでマスカラスが危なげない勝利。マスカラスもこのシリーズ、1月2日、後楽園ホールでのタイガーマスク戦、1月28日、東京体育館での小林邦昭とのIWA世界ヘビー級王座防衛戦はありましたが、いずれも大した見せ場もないまま両者リングアウトに終わっており、インパクトは残せず。それ以外は中堅選手とのシングルマッチばかりで、馬場が配慮して勝てる相手としか試合を組みませんでした。
全日本対国際血盟軍、馬場&タイガーマスク&マイティ井上組とラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組は12分52秒、タイガーマスクがプランチャにより鶴見からリングアウト勝ちを収めています。
1月28日、東京体育館、1月31日、福島・県営白河体育館に次いでテレビマッチの前座として3回同一カードが組まれた全日本対ジャパン、佐藤昭雄&ロッキー羽田組vsアニマル浜口&寺西勇組は10分18秒、浜口がフェイスバスター(ブレーンバスターの要領に担ぎ上げて前に落とす顔面砕き、新日本プロレス時代に多用)から羽田を片エビ固め。ジャパン軍団が同一カード3連勝。
ジャパン対国際血盟軍、小林&新倉史裕組とアポロ菅原&高杉正彦組は10分24秒、小林が高杉をフィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)でフォール勝ち。
全日本対ジャパン、グレート小鹿と栗栖正伸のシングルマッチは5分53秒に栗栖の反則勝ち。同じく全日本対ジャパン、百田義浩と笹崎伸司のシングルマッチは8分30秒、バックドロップからの片エビ固めで義浩の勝利。
第1試合は全日本同士、百田光雄と小川良成のシングルマッチが組まれ、9分3秒、逆さ押さえ込みで光雄が若手の小川を退けました。
新日本プロレスとの興行戦争は全日本プロレス1月28日、東京体育館は鶴田&天龍組vs長州&谷津組のインターナショナル・タッグ選手権試合、タイガーマスクvsカブキ、マスカラスvs小林のIWA世界ヘビー級選手権試合で8,700人満員発表。
新日本プロレスは2月6日、両国国技館で「ニューイヤー・ダッシュ86」最終戦を開催。猪木vsUWF5戦士によるリーグ戦を勝ち抜いて来た藤原喜明とのシングルマッチ、藤波辰巳vsケリー・フォン・エリック、木村健吾vsケビン・フォン・エリック、新設されたIWGPジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦決勝、ザ・コブラvs越中詩郎という豪華ラインナップで対抗、11,190人超満員発表の観客を動員。
前年暮れに全日本プロレスより引き抜いたブルーザー・ブロディが試合ボイコットで新日本プロレスに背を向け、ピンチとなりましたがUWF勢の参戦で盛り返し、新日本プロレスが久しぶりに観客動員で全日本プロレス、ジャパンプロレス連合軍を上回りました。
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