「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」第25戦、終盤の大きな画像ヤマ場、1月28日、東京体育館(テレビ収録、観衆8,700人満員発表)大会。私はこの興行は生観戦しています。
力道山時代から蔵前国技館、日大講堂と並ぶ都心のプロレス大会場として親しまれて来た東京体育館も老朽化の為に解体、建替えが決まり4年後の90年にリニューアルオープンすると言うことで、全日本プロレスは旧東京体育館での興行はこれが最後となりました。(プロレスとしての最終興行は2か月後の3月26日、新日本プロレスの正規軍vsUWF5対5イリミネーションマッチ)
全日本プロレスの初開催は73年7月26日、馬場vsアブドーラ・ザ・ブッチャーのPWF世界ヘビー級選手権試合、82年2月4日、馬場vsスタン・ハンセンの初の一騎討ちでは超満員11,500人の大観衆を動員して熱狂させており、思い出深い会場でした。
メインイベントは鶴田&天龍組と長州力&谷津嘉章組の全日本対ジャパンタッグ頂上決戦によるインターナショナル・タッグ選手権試合。
試合前に1月14日、鹿児島大会で鶴田に痛めつけられた長州の右脇腹には大きな湿布薬が貼り付いており痛々しい印象。しかし、長州は自らを鼓舞すべくマイクで「今日、お前達、俺を叩き潰さないと後悔するぞ!」とアジテーションを展開。
試合は手負いの長州を庇うべく谷津が奮闘、天龍にフライング・ボディシザースドロップを決めにいきましたが、天龍が受ける位置をロープ際にずらした為に谷津は着地の際、首をトップロープに打ち付けてダウン。すかさず天龍が延髄斬りからのパワーボム。22分21秒、エビ固めで天龍が谷津をフォール。
予想外のピンフォール決着で鶴田&天龍組が6度目の王座防衛を果たしました。
日本テレビの解説をしていた馬場は「4人共に素晴らしかった。谷津が一枚落ちるかと思ったがとんでもない。いい試合だった」と絶賛。試合テンポの違う全日本とジャパンでしたが1年に亘る構想でお互いに攻防が練れて来てスイングする部分が出てきたのでしょう。
セミファイナルはタイガーマスクとザ・グレート・カブキのシングルマッチ。タイガーマスクは対戦相手がダイナマイト・キッド、サムソン冬木、カブキと変更になり集中力が今一つか?カブキは大会場でのシングルマッチでのセミファイナルは久しぶりとなります。
ロープワークの攻防でタイガーマスクがレフェリーと衝突、レフェリーが場外に転落している間にカブキはダウンしたタイガーマスクにセカンドロープからの正拳突きを命中させてフォールにいきましたがレフェリー不在に付きカウントは入らず。
ようやくレフェリーが上がって来ましたが、フォールを無効にさせられた怒りでカブキはレフェリーに食ってかかりました。背中を見せてしまったカブキにタイガーマスクはバックドロップからのジャーマン・スープレックスホールド。決まったかに見えましたがここで冬木が乱入。タイガーマスク、カブキ双方とやり合い収拾つかず18分10秒、ノーコンテストが宣告されています。
セミ前に組まれたのはミル・マスカラスのIWA世界ヘビー級王座に「虎ハンター」小林邦昭が挑戦。小林がヘビー級のベルトに挑戦するのは国内では初。新日本プロレス時代、82年7月にロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムでティモシー・フラワーズ3世を破りアメリカス・ヘビー級王座を獲得して以来3年半ぶりのこととなります。
また、マスカラスの日本での同王座防衛戦も82年2月4日、同じ東京体育館での天龍戦以来3年ぶり。
試合はグラウンド中心の攻防となりましたがマスカラスが小林を場外に投げてそのまま場外乱闘となり、8分42秒、両者リングアウトの引き分けでマスカラスが王座防衛を果たしています。呆気ない試合で、空中戦を期待したファンは1月2日、後楽園ホールでのタイガーマスク戦同様、方透かしを食らった感じです。
バリー・ウィンダム&マイク・ロトンド組のUSエキスプレスが東京初見参、石川敬士&渕正信組と対戦、7分27秒、ウィンダムが渕をダイビング・ラリアットからの片エビ固めで降してUSエキスプレスの完勝。
全日本対国際血盟軍、馬場&マイティ井上&大熊元司組とラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組は12分8秒、R木村が大熊にリングアウト勝ち。
全日本対ジャパン、佐藤昭雄&ロッキー羽田組vsアニマル浜口&寺西勇組は10分20秒、浜口が羽田をブロックバスター(サモアン・スープレックス)からの片エビ固めに決めて浜口&寺西組の勝利。やはり国際プロレス時代から長年組んでいる浜口&寺西組がチーム力で優りました。
ジャパン対国際血盟軍、栗栖正伸&新倉史裕組と剛竜馬&アポロ菅原組は13分58秒、両チームリングアウトの引き分け。全日本対ジャパン、百田義浩&百田光雄組の百田兄弟と保永昇男&仲野信市組は12分51秒、保永が光雄を回転エビ固め。
第1試合のジャパン対国際血盟軍、笹崎伸司と高杉正彦のシングルマッチは8分26秒、逆エビ固めで高杉が笹崎からギブアップを奪いました。
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