85年「激闘!エキサイティング・ウォーズ」第14戦は開館したばかりの両国の新国技館プロレスこけら落としを全日本プロレスが射止めました。(テレビ生中継、観衆11,000人超満員発表)
両国国技館は両国駅から歩いてすぐのところにあり、蔵前より断然アクセスもよく、土俵も地下に可動出来る仕組みになっており、蔵前の2階席の至るところにあった柱が取り除かれ、全方位で見やすくなっています。枡席の大きさも蔵前よりは大きくなりましたが、私は枡席が好きではないので2階最前列を先行販売で購入していました。
メインイベントは鶴田&天龍組の保持するインターナショナル・タッグ王座に初来日のアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズが挑戦。初来日の外国人レスラーが都内大会場のメインイベントを務めるのは既存の大物外国人主体の全日本プロレスでは72年10月の団体旗揚げ以来、13年目にしてこれが初。
試合は60分3本勝負。1本目は7分35秒、鶴田とアニマルのロープワーク、アニマルが身を沈めると鶴田はジャンプ一番、これを飛び越えましたが、そこへホークがロープの反動を利用してのダイビング・ラリアット。ホークが鶴田を体固めでフォールし先制、圧倒的な強さを誇示しました。
しかし、2本目はウォリアーズの弱点が露呈…。ホークが鶴田をフルネルソンに捉えましたが、そこからの動きのバリエーションがありません。カットに入った天龍が鶴田の足を掬ってホークもろとも後ろに倒すファインプレー。
前に出る力は大変なものがあったウォリアーズでしたが後ろに倒れたら脆く、ホークは鶴田をフルネルソンに決めたまま、ヨタヨタッとした感じで崩れ、両者同体で後ろに倒れてしまいました。ホークのフルネルソンは外れ、両者ダブルフォール状態に。レフェリーがフォールカウントを数えましたが、鶴田がカウント2で肩を挙げて2分13秒、鶴田がホークを体固め。
この判定に怒ったウォリアーズは3本目が始まるインターバルの間に2人がかりで鶴田を攻撃、静止に入ったレフェリーを突き飛ばし、マネージャーのポール・エラリングも入って鶴龍コンビに手を出した為、3本目は試合時間なしでウォリアーズの反則負けが取られ2ー1で鶴田&天龍組の2度目の防衛に成功しました。
最後は不透明決着でしたが、新日本プロレスの観客と違って騒ぐファンもいませんでした。アメリカでも、キャリアの浅いウォリアーズがジョバー以外と対戦する時には形勢不利になるとエラリングが乱入して試合を壊していました。
この時既に1本勝負が主体だった全日本プロレスがこの試合をわざわざ3本勝負でやったのは1本勝負だと最後がグダグダだと観客のフラストレーションが溜まるので敢えて3本勝負とし、ウォリアーズが3カウントで1本きっちりフォール勝ちし、2本目は天龍のインターフェアによるフロック勝利としウォリアーズの商品価値を下げないように配慮したからだと思います。
図らずも前へ出る力はありますが、後ろに倒されると弱いというウォリアーズの弱点を見ることが出来た訳であります。
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