86年2月28日、熊谷市民体育館でのニューウェーブ・ダッシュ開幕戦のメインイベントは猪木、坂口組がビリー・ジャック、ザ・ジャッカル組と対戦。13分52秒、猪木とジャッカルが両者リングアウトの引き分けとなりました。
今シリーズから新日本プロレスvsUWFの全面抗争がいよいよ解禁となり、セミ前では藤波、木村健吾組vs藤原喜明、木戸修組と対戦。新日本前座時代からシノギを削った両チームの対戦がテレビ生中継されるのは感慨深いものがありました。試合は15分4秒、木戸が木村健にフェンスアウトによる反則勝ち。
藤波は「懐かしい感じがした」と語っていました。猪木vs前田戦がシリーズ前に中止が発表されたことで対UWFの矢面に出なくてはならなくなる藤波でしたが、レスラーとしてはかつての仲間、長州に代わる新たな抗争相手の出現を喜んでいたかと思われます。
セミファイナルでは前田日明が力抜山とシングルマッチで対戦し、10分45秒、キャプチュードからの片エビ固めで完勝しています。
この他、パートナーを来日前に失ってしまったクリス・アダムスがニック・キニスキーと組んでザ・コブラ、星野勘太郎組と対戦。8分9秒にアダムスが星野を片エビ固め。
新日本vsUWFはもう一試合あり、越中詩郎、畑浩和組が高田伸彦、山崎一夫組と対戦。7分48秒、高田が畑をチキンウィング・フェイスロックでギブアップさせて格の違いを見せつけました。
ヤングライオン杯公式戦は本命の後藤達俊が野上彰をバックドロップで撃破し先ず5点獲得。
3月1日、後楽園ホール(観衆2,210人超満員発表)ではメインイベントで藤波、木村健、越中組と前田、藤原、高田組の6人タッグマッチが実現。
試合中、前田の左ミドルキックが藤波の顔面を捉えて藤波はダウン。意識が飛びました。レフェリーは試合を止めることなく続行させ、藤波は蘇生して、20分49秒、高田をジャーマン・スープレックスホールドでフォールし新日本軍に凱歌が上がりましたが、藤波の事実上の失神KOもあり、内容では完敗に終わっています。
藤波は「一瞬、何が何だかわからなくなった。ボクシングのダウンってこんな感じかと思った」とコメント。新日本勢にはキック攻撃に対する対応策が必要になって来ました。
この日猪木は久々にセミファイナルに出場、坂口と組んでBジャック、Nキニスキー組と対戦、7分17秒、猪木がジャックを延髄斬りから体固め。
小杉俊二、山田恵一組のヤングライオンが木戸、山崎組に挑んだ一戦は11分17秒、木戸が山田から逆エビ固めでギブアップ勝ち。実力差を見せています。
ヤングライオン杯争奪リーグ戦は畑が船木優治を14分7秒、ダブルアームリストソルトで降して5点獲得となりました。
ハワイから来たファーマーボーイ・イポは風貌はアノアロ・アティサノエによく似た巨漢レスラーでしたが、開幕戦では金秀洪に勝ったものの、この日は星野の逆片エビ固めに難なく敗れ、早くも馬脚を現しています。
前85年8月に来日したシバ・アフィ、1月に全日本に来たマイティ・ミロ、イポとハワイのレスラーは体力はありそうですがプロレスの試合レベルは低く、おそらくキチンとしたコーチがいないのと試合数が少なかったと思われ、日本人レスラー相手では厳しかったのではないかと思います。
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