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2017年08月21日03:02

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(127)

78年3月17日、大垣市スポーツセンターではシリーズ最終戦の3月30日、蔵前国技館においてWWWFジュニア・ヘビー級王座を賭けて対戦する藤波とカネックが前哨戦でシングル対決。

カネックの表記についてですが、メキシコではカネックだけであり、日本に来るに当たって新日本プロレスが英語の「ザ」のスペイン語読みである「エル」を頭に付けエル・カネックとしています。

エル・サントを始めとしてエル・ソリタリオ、エル・レオン・ティニエブラス、エル・ファルコン等エルをリングネームに冠しているルチャドールは多いですが、カネックは実は本国ではエルを付けておらず、ただのカネックが正しいです。

その辺りは新日本プロレスが無頓着なのか、あるいは「苗字と名前」に拘る日本人的発想かは不明ですが、日本ではエル・カネックと表記されています。

これはエル・サムライ、エル・デスペラードに受け継がれる新日本の伝統かも知れません。

さてこの日の藤波とカネックのシングルマッチは両者メキシコで手の内を知り尽くしているか好試合となり、藤波がカネックの鉄柱攻撃で額から流血、カネックも逆襲にあってマスクの頭部を破かれて髪の毛が露出、藤波は流血にもめげず場外のカネックめがけドラゴン・ロケットを見舞う等スリリングな試合展開となり、両者リングアウトの引き分け。

この試合が非常に好試合であった為、本番の蔵前でのタイトルマッチへの期待度が一気に高まりました。

メインイベントは猪木、ストロング小林組vsマスクド・スーパースター、ロベルト・ソト組の対戦。

このシリーズは坂口の海外遠征による不在で実質的にはナンバー2のはずのS小林ですが、藤波凱旋帰国の影響を受けてかマッチメークに恵まれず、第3週にしてようやくテレビ登場。

外国人側にはまたしてもグレート・マレンコがマネージャーに付き、リング下から色々とチョッカイを出していきました。

1本目はスーパースターがS小林をフライング・ネックブリーカードロップから体固め。

2本目、マレンコが実力行使に出てリング上に乱入、またも「火のついた葉巻」で猪木の顔面を攻撃しようとしたところ、猪木も反撃に出て両チーム入り乱れての乱闘となり、ノーコンテストとなっています。

マレンコの度重なる乱入に我慢の限界に来た猪木は翌週の3月24日、和歌山県立体育館でマレンコとのシングルマッチを要求。

「マレンコを再起不能にして二度と試合に乱入出来ないようにしてやる!」と制裁マッチになることをアピール。

チェーンデスマッチの鬼として知られ、稀代のシューターでもあるマレンコもこの時は45歳でセミリタイア状態。猪木とシングルでやるにはかなり不利な状況ではありました。
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