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2016年10月27日12:11

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猪木とビンス(384)

84年8月31日は神奈川県南足柄市総合体育館大会(テレビ生中継)。この日はダブルメインイベントとなりました。

ダブルメイン第1試合は前日の大宮大会より復帰した猪木が木村健吾とタッグを組み、ロジャー・スミス、デューク・マイヤース組と対戦。

試合前に開幕戦の後楽園ホールにスキー帽のマスクにTシャツの下にアメフトのプロテクターを着けた謎のマスクマンがマネージャーのショーグン・KYワカマツを連れて再び乱入。

木村健をショルダータックルで倒しています。ワカマツはマイクで「見たか!名前はストロング・マシンだ!」とここで初めてマスクマンのリングネームを明かした訳です。

後々、ワカマツが語ったところによるとストロング・マシンという名前は咄嗟に思い付きで出たものであらかじめ決められていたものではなかったとのことです。

ワカマツはマシンの次週からの参戦を予告して去っていきました。

試合は11分49秒、猪木が延髄斬りからマイヤースを体固めに決め猪木、木村健組が危なげなく勝利を収めています。

ダブルメインイベント第2試合は藤波とボブ・バックランドがシングルで対戦。78年1月23日にニューヨークMSGで藤波がカルロス・ホセ・エストラーダを飛龍原爆固めで破りWWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得。

その1か月後の2月20日同じMSGでバックランドはスーパースター・ビリー・グラハムをハイアングル・アトミックドロップからの体固めで降しWWWFヘビー級王座を獲得。

この時藤波24歳、バックランド28歳で階級は違えどほぼ同時期にWWWFの王者となりました。

バックランドがWWWFヘビー級王者として初めて新日本プロレスに来日した第1回MSGシリーズ、5月30日、大阪府立体育会館で両者はタッグで初対決。

藤波、長州組vsバックランド、トニー・ガレア組というカードが組まれ1本目は僅か34秒でバックランドが藤波を首固めで破る事態となり、2本目は藤波がガレアを回転足折り固めでフォールしましたが、3本目はバックランドが長州を体固めでバックランドが2本取っての完勝に終わりました。

初のシングル戦は79年12月5日、岐阜市民センターでこの時はバックランドは猪木にベルトを奪われていてWWFヘビー級王者ではなかったですが回転足折り固めでバックランドの勝ち。

80年6月5日、蔵前国技館では王者同士での対戦が組まれバックランドが回転足折り固めでの勝利。

ヘビー級に藤波が転向してからの82年1月1日、後楽園ホールで飛龍十番勝負第1戦としてバックランドのWWFヘビー級王座に挑戦。この時は両者グラウンドで仰向けになったままのフォールの攻防からバックランドが上になった際カウント3が入り藤波は不本意なる負け。

実際はテレビ生中継の放送時間が押していてこの後の猪木vsローラン・ボックの試合を入れようと審判部長だったレフェリーの山本小鉄が無理矢理3つ入れてしまったようです。

同年8月5日、蔵前国技館で両者はWWFヘビー級王座を賭けてメインイベントで対戦。この試合も飛龍十番勝負第6戦として行われています。

僅か8か月でまた同じ相手と十番勝負を組まなければならなかったかは不思議ですが、結局、83年1月1日、後楽園ホールでのジェシー・ベンチュラとの第7戦を最後に頓挫し未完のまま終わっています。

十番勝負を先にやった全日本プロレスでもマンネリ化や対戦相手に難アリというマッチメークもあり、長い期間空いたりもしましたが、全部完遂させており、ここはファンとの信用と信頼関係から10戦行うべきでした。

糖尿病でシリーズを全休した猪木の穴を埋めるべく奮闘した藤波でしたがバックランドの回転足折り固めにまたしても敗れシングルは4戦4敗、4敗中3回が同じ回転足折り固めでのフォール負けでした。

バックランドが完全に無冠になってからは初のシングルマッチ。藤波は執拗にバックランドの左腕にキーロックをかけ続けました。実況の古舘伊知郎アナは「長すぎたショートアームシザース」とこれを形容しています。

バックランドは終盤、バックドロップ、ジャンプしてのドリル・ア・ホール・パイルドライバー、ダブルアーム・スープレックスと大技ラッシュで勝ちにいきますが、前半戦に受けた左腕のダメージからかカウント3を奪うには至らず。

藤波が放ったロープ際でのタックルがもつれて両者場外に転落。26分16秒、両者リングアウトに終わりました。

バックランドと藤波、長州との対戦はいずれも両者リングアウトとなり、猪木は「藤波、長州が共にバックランドと引き分けに終わった。この2人は今こそ対戦して勝った方がMSGへ進出すべき」とコメントしています。

選手離脱により若手が続々とデビュー、この日の南足柄では笹崎伸司(当時19歳)がデビューし仲野信市にラクダ固めで敗戦。

翌9月1日、練馬南部球場特設リングでは橋本真也(当時19歳)がデビュー、後藤達俊に腕ひしぎ逆十字固めで敗れています。
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