2024年2月9日(金)
『梟 -フクロウ-』(2024年)
監督:アン・テジン
伏見・ミリオン座
ときは17世紀なかば、ところは朝鮮王朝の宮廷。
ある夜、清国から帰還したばかりの王子が目、鼻、口など身体中の穴から血を流しながら急死した。
その奇っ怪な死の現場に、ひとりの鍼師(はりし)が居合わせた。
しかし、この鍼師は盲目だった。
宮廷内にうずまく陰謀に巻き込まれた、ひとりの鍼師がたどる数奇な運命とは・・・・
いわば韓流ミステリー時代劇。
二転三転、ハラハラドキドキ、これは面白かった。
見どころはふたつ。
ひとつは、傲慢で頑迷固陋な王様を演じたユ・ヘジン。
予備知識なしで見たので、途中まで王様役がユ・ヘジンとは気がつかなかった。
『共助捜査』シリーズなどでおなじみの、陽気でおっちょこちょいなコメディアンぶりからは想像もできない。
こういう重厚で激烈な芝居もできるのかと、驚いた。
もうひとつが撮影。
本作の大半が夜のシーンだ。それなのに、黒くつぶれず、クリアに闇夜を描いている。
ひょっとしたら、特殊なカメラを使っているのかもしれないが、その技術力はたいしたものだ。
続いて、もう1本見てきた。
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