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2024年05月24日21:44

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映画日記『関心領域』

2024年5月24日(金)

『関心領域』(2024年)
監督:ジョナサン・グレイザー
伏見・ミリオン座

アウシュビッツの強制収容所のすぐ隣で、収容所所長ルドルフ・ヘスの一家が住んでいた。
家族そろってピクニックへでかけ、家では複数のお手伝いを雇い、食卓は豊かで、所長の妻は家庭菜園に精を出し、どこから手に入れたのか高価そうな毛皮のコートをまといポーズをとっていた・・・・

ナチスの悪行を糾弾する映画かとおもったら、どうも違うような気がする。
『関心領域』というタイトルから、強制収容所で行われていることにはまったく無関心で、自分たちの快適な生活にしか関心がない所長一家を通して、現代のパレスチナやウクライナやミャンマーなどのニュースを目にしても、さっさとお笑い番組にチャンネルを変えてしまうような現代人を痛烈に皮肉った映画かというと、いくぶん皮肉は感じたが、やはりそれだけではないような気がする。
それではどんな映画だったのかというと・・・・うまく言えない。
ただ、ヘンな映画で、イヤ〜な感じの映画だった。
収容所の壁の向こうから聞こえてくるうめき声や、耳障りな音楽と、そして沈黙。
異様なモノクロシーンが印象に残った。

所長のルドルフ・ヘスは実在した人物。
ただ、いわゆるヒトラーの側近だったヘスとは、日本語表記が同じだが、まったく別人とのことだった。


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