2024年5月26日(日)
『河内カルメン』(1966年)
監督:鈴木清順
大須観音・大須シネマ
『肉体の門』(1964年)
監督:鈴木清順
大須観音・大須シネマ
本日は鈴木清順監督の2本立て。
2作品とも野川由美子がヒロインを演じ、助演の松尾嘉代が華をそえる。
好きな女優さんふたりの共演作なので、2倍が2本で、4倍楽しめた。
『河内カルメン』のホステス役の野川由美子と、彼女に入れあげて銀行をクビになったショボクレ中年男の別れのシーンが、中年男を演じた佐野浅夫の名演と鈴木清順らしからぬしっとりとした情話になっていて、何度見ても素晴らしい。
『肉体の門』を再見して、屋外含めセットの見事さとエキストラの多さに驚く。
屋外セットで撮った多人数のエキストラが行き交う闇市の雑踏シーンは、のちの『仁義なき戦い』第1作(1973)にも負けない熱量だった。
2本とも見るのは2度目か3度目。
人生も残り少なくなってきたので、映画館で見るのもこれが最後だろう。
少々出費はかさんだが、いわば冥土のみやげだ。
と、最近はスクリーンで旧作映画を見るたびに「冥土のみやげだ」と書いているような気がする。
この他にも冥土のみやげに見ておきたい映画といえば、あれとあれと、ついでにあれと、これもあるしそれもあるし、そういえばあれも見ておきたい・・・
きりがなくて、死んでるひまがない。
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