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2024年02月02日22:58

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映画日記『罪と悪』

2024年2月2日(金)

『罪と悪』(2024年)
監督:齊藤勇起
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

とある地方都市、中学時代に罪を犯してしまった三人の男たちがいた。
20数年の月日が流れ、ひとりは警官に、ひとりは農家を継ぎ、そしてもうひとりは半グレ集団のリーダーにおさまっていた。
それぞれの人生を歩んでいた三人だったが、ある日、半グレと地元やくざの間に発生したトラブルがもとで、再びまみえることになり・・・・

殺人事件の謎解きと、少年時代の悔恨に決着(おとしまえ)をつけるストーリーに、半グレとやくざの抗争が絡む。
齊藤勇起監督が、自らのオリジナル脚本を元にした監督デビュー作。
どうしてもC・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』(2003)を思いだしてしまうが、それよりもオリジナル脚本で勝負するという気骨を買う。
全力疾走の追跡シーンや、意表をつく殺戮シーンなど、映像で見せようという意志が伝わってくる。
どう考えてもありえないようなラストも、その前にちょっとしたショットを挟むことにより、そういうことかと納得した。こちらもセリフではなく、映像でオチをつけた幕切れだった。
半グレ役の高良健吾がいい。
次回作が見たい監督だ。


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