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2022年06月26日22:43

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映画日記『血と砂の決斗』

2022年6月21日(火)

『血と砂の決斗』(1963年)
監督:松田定次
YouTube 東映時代劇チャンネル

「大友柳太朗生誕110年」企画の1本。

ときは戦国時代、武術と知略にたけた武将・稲葉弥十郎(大友柳太朗)は、吝嗇な主君にあいそが尽きて国を飛び出した。
しかし、恥をかかされたと逆恨みした主君は弥十郎とは懇意の間柄である弓の使い手・市兵衛(近衛十四郎)ら4人の刺客を放った。
放浪の弥十郎は野武士たちの暴力によって搾取されている貧しい村人たちとであう。
弥十郎は村人たちを鼓舞し、策略を練り、野武士たちと戦うことに。
しかし、いよいよ決戦というときに、市兵衛たちがあらわれて・・・・

だれが見ても『七人の侍』のパクリ。
それがどうしたとばかりに、堂々と撮っている。
とはいえ、『七人の侍』みたいなところは半分ぐらいで、残り半分が大友柳太朗と近衛十四郎のぶつかり合いだ。
怪獣映画にたとえるなら「ゴジラ対キングコング」みたいなもの。
静の大友柳太朗、動の近衛十四郎、両雄の対決にしびれる。
本作とは立場を変えて、大友柳太朗が敵役になる『十兵衛暗殺剣』(1964)が再見したくなった。
遊女に扮した、紅一点の丘さとみも見どころだった。

モノクロのダークで殺伐とした本作を撮ったのが、オールスター時代劇の名手であった松田定次監督というのが意外だった。
意外ではあったが、ちゃんと楽しませてくれる。
何かと縛りの多いオールスター大作より、ほんとうは、こういう毛色の変わった時代劇が撮りたかったのではと、勝手に想像した。


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