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2020年02月14日16:00

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あまり笑えなかった人生喜劇 『グッドバイ 嘘から始まる人生喜劇』

太宰治の未完の小説を舞台化した同名作を、成島出監督で映画化した『グッドバイ 嘘から始まる人生喜劇』を見て来ました。

残念ながらあまり笑えず、喜劇としては中途半端です。


【物語】
昭和23年、戦後の東京。
雑誌編集長の田島(大泉洋)は、離れて暮らす娘と妻に会いたくなり、十数人いるという愛人たちと別れる決心をする。作家の漆山先生(松重豊)のアイデアで、「美人の妻をでっち上げ、2人で愛人宅を次々と訪問して別れ話を切り出す」という作戦のため、美女を捜し歩く田島は、知り合いの闇屋キヌ子(小池栄子)の素顔が美人であることに気づき、キヌ子に協力を申し出る。


…大泉洋と小池栄子という、コメディに強い役者を2人揃えているのに、脚本も演出もそれを生かせずに撃沈しています。

「偽装夫婦で愛人宅を訪問する」前半は良いのですが、3人目の愛人を訪問したところで展開が怪しくなり、つまらないエンィングを迎えてしまいます。

女にだらしがないのに妙にモテる編集長に、大泉洋はぴったり。
対する小池栄子も、素顔は美女なのにもの凄いダミ声でガサツな大女というのはハマリ役でした(劇中で大泉洋を抱きかかえて歩くという驚きのシーンがあります)。

戦後の東京のシーンも『三丁目の夕日』などよりもずっと良く、適度に汚れた感があって良かったのですが…。

実はこの原作、それこそ戦後すぐに大映で一度映画化されています。
そのときは田島→森雅之、キヌ子→高峰秀子というキャスティング。こちらの方が見てみたくなりました。

★★★。
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