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2019年08月29日23:21

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ポスト・ジブリへの道のり 『二ノ国』

スタジオジブリ出身のスタッフが集まり製作された長編アニメーション映画『二ノ国』を見て来ました。
原作はゲームですが、ほぼオリジナルなストーリーのようでした。


【物語】
足の不自由な高校生のユウ(声:山崎賢人)と、スポーツ万能なハル(声:新田真剣佑)は親友どうしだった。ハルにはコトナ(声:永野芽郁)という彼女がおり、ユウも密かにコトナに想いを寄せていた。
ある日、通り魔に襲われたコトナを助けようと駆け付けたユウとハルは、見たこともない異世界に飛ばされてしまう。異世界の王女アイシャはコトナと瓜二つであり、謎の呪いを受けて瀕死の状態だった。そんなアイシャの呪いをユウが解いたことにより、現実世界と異世界の双方を巻き込む大きな異変がおこり始める。


…監督はジブリ出身の百瀬義行。監督作は少ないですが、80年代からジブリを支えてきた名スタッフです。音楽も久石譲が担当しています。

しかし技術はあっても演出となると別問題。どうも今回は勝手が違ったようです。

表裏一体な2つの世界があり、片方でAという人物が死ぬと、生命がリンクしているもう片方の世界のAも死ぬという設定。実際見てみるとそんな単純な話ではなく、物語は二転三転するし、黒幕は登場するしで、非常にせわしない展開です。

原作のゲームがそうであるのか、やたらと「君を守る!」だの「愛の力!」だの「命に代えてでも!」だの、恥ずかしいセリフが連発されるのに胃もたれが…。気安く愛だの真実だのと口にするものではないです。ましてやそれが普通の高校生が発するものだから、なおさら違和感があります。

映像と音楽は良いので、見る価値がない訳ではありませんが、人を選ぶ映画です。

本作といい『メアリと魔女の花』といい、ポスト・ジブリへの道のりはいまだ遠い…ということでしょう。★★。

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