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2018年10月28日19:16

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マイケル・マン風味 『ザ・アウトロー』

ジェラルド・バトラー主演のアクション・スリラー『ザ・アウトロー』を見て来ました。

原題を直訳すると”悪党の巣窟”といった感じになるので、この邦題はかなり無理があります(しかも”ザ”なしの『アウトロー』が2本もあるし、そもそも”アウトロー”にTheをつけるのなら”ジ”でしょうし)。

しかし映画を見ているうちに、不思議とこの邦題が合っているような気がしてきます。


【物語】
ロサンゼルス。
ドーナツ・ショップで休憩していた現金輸送車が襲撃され、強奪される事件が発生。L.A.保安局の捜査官ニック(ジェラルド・バトラー)は、元海兵隊員のメリーメン(パブロ・シュレイバー)らが犯人であることを突き止めるが、強奪された輸送車がカラだったことに違和感を感じる。
一方のメリーメンは仲間を集め、連邦準備銀行を襲う計画を着々と進めていく。


…2時間20分の長尺で、ガン・アクションは冒頭と最後だけなのに、まったく飽きさせませんでした。しかもガン・アクションは出色の出来です。

監督のクリスチャン・グーデカストは、これが本格的な監督デビュー作のようですが、マイケル・マンやリドリー・スコットのような美学と哲学を持っているようで、それが随所に感じられます。特にマイケル・マンの『ヒート』の影響を強く受けているようです。

肉体派のジェラルド・バトラー(捜査官)と、寡黙なパブロ・シュレイバー(犯人)の対比も面白い。
家庭に問題を抱えるバトラーと、家族や仲間に囲まれているシュレイバー。装備も犯人側の方が勝り、海兵隊仕込みの統率力と作戦行動で捜査官を窮地に陥れます。とことん対照的な2者の勝敗の行方が最後まで予測できず、また最後にはちょっとしたオチがあり(なくても良かったのですが)、続編を匂わせます。実際、続編の企画が発表されています。

ガン・アクションのシーンは決して長くないのに、その迫力たるや、尋常ではありません。

★★★★。

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