2016年1月4日(月)
『弱虫珍選組』(1935年)
『新説カチカチ山』(1936年)
『娘道成寺』(1945年)
市川崑:監督
日本映画専門チャンネル【録画】
戦前に作られた市川崑の短編アニメーション3本を見た。
まるでフィルムセンターのプログラムだ。
こんな番組で視聴率がとれるのだろうかと、他人事ながら心配になってくる。
『弱虫珍選組』と『新説カチカチ山』は、ミッキーマウスのアニメみたい。
貴重なのだろうが、正直面白いものではなかった。
その10年後に作られた『娘道成寺』は、アニメではなくマリオネットを使った人形劇だった。
いわゆる安珍・清姫の物語なのだろうが、蛇が出てこない。
セリフがないので、話もよく分からなかった。
ただし、凝った映像が随所に出てきて、目では十分楽しめる。
昔、パペットのトッポジージョを使った映画を市川崑が撮るといって話題になったことがある。
『東京オリンピック』の大監督がなんでトッポジージョを撮るのか、子ども心に不思議だった。
後年、市川崑の原点がアニメであることを本で知った。
そのアニメ作品を自宅でコーヒーを飲みながら見ることができるとは、思ってもみなかった。
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