毎回している期待は 『猿の惑星/キングダム』

シリーズ通算第10作にして、リブート版の第4作となる『猿の惑星/キングダム』を見て来ました。

新章突入という感じの新作です。

【物語】
前作のラスト、猿のシーザーが仲間を連れて新たなコミュニティを築いてから数百年後。
平和に暮らす猿たちの村”イーグル族”のチンパンジー、ノア（ｵｰｳｪﾝ･ﾃｨｰｸﾞ）は、完全に野生化したはずの人間の痕跡を見つける。やがて村はゴリラたちの襲撃を受け、仲間は連れ去られてしまう。
人間の若い女（ﾌﾚｲﾔ･ｱｰﾗﾝ）と成り行きで合流したノアは、彼女が本当は話せること、そしてある目的を持っていることを知る。

…人間の遺した文明の遺物をめぐり、新たな戦いが繰り広げられる最新作。
主人公は新たな若い猿で、シーザーの意思を継ぐ存在として描かれます。

一方、タイトルの”キングダム”にあるように、猿たちの王国が新たに登場。
人間の女の目的は最後まで分からず、物語を盛り上げていきます。
このあたりは『メイズ・ランナー』３部作を手がけたウェス・ボール監督の個性が出ております。

文明崩壊から数百年経つのに、人間の遺物が起動したりするあたり、ツッコミ所もありますが、骨太なストーリーでそれなりに楽しめました。

個人的に、毎回期待している「イカロス号の行方」については残念ながら触れられず。
リブート版『創世記』でちょっとだけ出たっきり。
次回作では、イカロス号が物語に大きく関わる展開に期待します。

ジェリー・ゴールドスミス御大の第１作のスコアが聴けるので、注目です。
★★★。