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2020年02月18日23:19

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映画日記 『サタンタンゴ』

ボクサーがいちばん恐怖を感じるのは、リングに上がる直前のことだという。

2020年2月18日(火)

『サタンタンゴ』4K デジタル・レストア版(2019年公開 1994年製作)
監督:タル・ベーラ
今池・名古屋シネマテーク

見ようか見まいか、ずっと迷っていた。
なにしろ上映時間が7時間18分、それも難解極まるタル・ベーラ監督作品だ。
日曜日の夜に覚悟をきめ、月曜日は晩酌をやめ、水分も控えめにした。
迎えた火曜日、映画は11時40分上映開始で終わるのが夜の7時半ごろだ。
昼食がとれないので、ふだんよりボリュームのある朝食をすませ、シネマテークに向かう。
上映中にトイレに立っても、他の観客に迷惑のかからない席を確保するため、早めにチケットを購入した。7番目だった。
そして、映画が始まった・・・・

ボリューミーな朝食のせいで、序盤で30分ほど落ちてしまったが、以降はちゃんと見ていたのには、自分でもびっくり。
といっても、正直よくわからない映画だったので感想はなし。
ただひとつだけ、エシュティケという名の少女を演じたボーク・エリカという女優がすばらしい。
彼女が思いつめて夜っぴて歩くシーンは、きっと生涯忘れることがないだろう。
誰からも見捨てられ、全世界の不幸をすべて背負ったような、孤独な少女の哀切感がたまらない。

これで、『読まれなかった小説』と『象は静かに座っている』に続いて『サタンタンゴ』と、昨年公開の長時間映画3本を見ることができた。
いずれも、どこまで理解できたか分からないが、少なくとも長時間映画に多少なりとも免疫ができたことだけは確かだ。


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