映画日記　『見えない目撃者』

２０１９年１０月８日（火）

『見えない目撃者』（２０１９年）
監督：森淳一
笹島・１０９シネマズ名古屋

主人公のなつめは、警官学校時代に優秀な成績をおさめ、まもなく交番での勤務が始まろうとしていた矢先に、交通事故を起こしてしまう。
事故で、同乗していた弟を亡くし、自らも視力を失ってしまった。
それから３年が経った今も、弟を死なせてしまったことの自責と悔恨から、なつめは立ち直ることができないままだった。
そんなある日、なつめは車の中から助けをもとめる少女の声を聴いた。
これは尋常でないと、なつめは警察に訴え出たが、彼女が視覚障害者であることを理由にして、とりあってくれない。

何も見えなかったが、わたしは確かに少女の声を聴いたのだ！！

なつめの忘れかけていた警官魂に火が付いた。
しかし、それは想像もつかないような地獄絵図のはじまりだった・・・・

韓国映画のリメイクとのことだが、面白かった。
少しずつ理詰めで被害者の少女の身元を追及していくディテールと、視覚障害という圧倒的に不利な状況を、ヒロインのなつめがいかに切り抜けていくかが見どころ。

ヒロインを演じた吉岡里帆と、彼女の相棒となる落ちこぼれ高校生を演じた高杉真宙が好演だった。
高杉真宙はかねてからお気に入りの男優だが、吉岡里帆という女優は知らなかった。
というか、恥ずかしいことに吉岡美穂と勘違いしていた。
ネットで検索したら、吉岡美穂が活躍していたのは、１５年ほど昔のことだった。
最近、時間の遠近感がなくなってきている。
もうろくが始まっているようだ。