『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 リチャード・リンクレイター監督(『6才のボクが、大人になるまで。』)による青春グラフィティ映画。タイトルにもなっているヴァン・ヘイレンの曲やブロンディなど懐かしいメロディにしばしタ
『聲の形』 想像だにしない重い内容だった。聾唖の少女を扱ったということだけは聞いていたが、いじめ問題と心の再生という深い精神面の葛藤に大部分が割かれていたのは驚き。そして、見渡す限りのぎっしりと入った観客も然り。 この夏は大ヒットして
『メイクルーム2』 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞した『メイクルーム』の続編。アダルトビデオ撮影現場の楽屋で起きる一日のドタバタ劇を人情味あふれるコミカルなタッチで描くワンシチュエーションドラマ。 なんでも前作の企画
『ハドソン川の奇跡』 実際に起きたUSエアウェイズ1549便不時着水事故の映像化だが、クリント・イーストウッドは単なる事故の再現には終わらせない。2009年1月15日に起きた事故は大きく取り上げられたので記憶に新しい人も多いだろう。しかし、その後にこん
『ヒッティング・ジ・エイペックス』 タイトルの意味は最速のレコードラインを求めて、コーナーの頂点<エイペックス>を奪い合う瞬間を言うものらしい。ロードレース世界選手権“MotoGP”の頂点に立つバレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、マルク・マ
『チリの闘い』<第一部:ブルジョワジーの叛乱> 9.11と聞けば大半は米国ツインタワーでの旅客機テロを思い浮かべるだろう。しかし、歴史には他にも重要な9.11がある。それは1973年チリで起きたクーデター勃発の日。 本作『チリの闘い』は史上最高のドキュ
『ソング・オブ・ラホール』 ジャズにも民族音楽にも明るくないのだが、パキスタンの伝統音楽演奏家は存続の危機にあるという。他所の世界と同じく後継者の問題もあろうが、国の政策やイスラム原理主義者の迫害を受け瀕死の状態。廃れたパキスタン民族音楽を
NTLive『ハード・プロブレム』 NTLiveの次回上映分を一足早く試写で拝見。(笑) 心理学のロジックを信じる側面と、相反するかのような非論理的な<祈りを捧げる>という行為のギャップを演じるヒラリーが面白い。研究対象と自身の生き方・抱える秘密が複雑
『レッドタートル ある島の物語』 昨晩のRed Nightから赤繋がりで『レッドタートル…』を。(笑) オスカー受賞もしている『岸辺のふたり』(短編アニメーション部門)のアニメ作家マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットの初長編がこの『レッドタートル あ
BABYMETALの2016ツアー・ファイナルは予告されたように東京ドームで開催。去年の横アリも天候が不安定だったけど、今日の方がはるかに悪い。(涙)想定外だったのは、今日19日オンリーだったのが、チケットが予想以上に売れたために明日20日も追加公演
『怒り』 原作は未読だが、『悪人』の原作者・吉田修一と李相日監督が再びタッグを組んで贈る濃密なミステリー。“リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件”の市橋達也をヒントに、顔を変えた犯人が身近にいたら…という想定劇。千葉・東京・沖縄に前歴不肖3人の
スウェーデン映画祭2016が始まった。 今週末は話題作も多く、どこから手をつけたら迷うが、あれやこれが混雑していたのもあり、こちらを。『波紋』(ジャパン・プレミア) 少年であっても罪をおかせば罰せられるが、刑期を終えるということは、一度リセット
『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』 何の変哲もない映画だが、根底には恐ろしい“祈り”を感じる。チベットの村人がチベット仏教の聖地ラサへ、さらには聖山カイラスへ巡礼の旅に出る。映画はただそれだけのことを延々と映し出す。 まず祈りのための“五体投
『トレジャー オトナタチの贈り物。』 徳川埋蔵金とかナチスの隠し財産とか、胡散臭い一獲千金の伝説に飛びつくトレジャーハンターたちがいる。大半は根拠のないデマだとは思うが、人生一発逆転を狙う気持ちは分からなくはない。 息子と妻とルーマニアのブ
『手紙は憶えている』 『スウィート ヒアアフター』のアトム・エゴヤンが贈るミステリー。脚本家にはこれがデビューとなる新鋭のベンジャミン・オーガスト。語りつくされたホロコーストを題材に人間の内面に迫る物語。 アウシュビッツを体験しながら90歳ま
『グッバイ、サマー』 手作り感あふれるガジェットで知られるミッシェル・ゴンドリー監督の自伝的映画だそう。確かに絵が得意でオタク気質そうなキャラクター像は予想がつく。14歳という難しい年ごろ、チビで女の子にみられがちで自分の居場所がないダニエル
『ハードコア』 「ロシアでは山ほど野球のバットが売れているのに、球は50個ほどしか売れてないのはなぜかわかるか?」このセリフがロシアの社会状況をよく示しているのかもしれない。 戦争アクションや銃撃戦を一人称目線でゲーム化されることはしばしばあ
『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』 生誕100周年、亡くなってからも約30年が経つ往年の大女優イングリッド・バーグマンのドキュメンタリー。余りにも有名なため、見知っている内容も多いが、(おそらく)初披露されたプライベート映像は一見の価値
『アスファルト』 昨今は団地が流行か?日本の阪本監督に対抗する(?)団地ムービーがおフランスから到着。 フランス郊外の古びた団地に住む三組の群像劇。日本でも近所付き合いが希薄な集合住宅だが、フランスもそれは似たようなものか。 車椅子生活にな
『君の名は。』 『シン・ゴジラ』が3.11以後の世界を示すように、本作もまぎれもなくそれを意識した作りとなっている。 アニメーション映画監督・新海誠の作品の中でも過去最大規模の公開となった注目作。(こんなに劇場数が多いのに、公開直後はどこも混雑
『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』 前作ファンをターゲットにした続編。…というよりもかなりしっかりと前作を見直してないと厳しいかもしれない。何となく記憶にある程度では置いていかれるのではないか?(ハイ私の事です…苦笑)続編もの
『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』ジャパン・プレミア またもやジャパン・プレミア!TOHOシネマズ六本木で行われるジャパン・プレミアはたいてい一番大きなスクリーン7を使うのだが、今回は中程度のスクリーン2番だった。登壇ゲストに『ブリッ