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2016年09月11日01:14

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『グッバイ、サマー』

グッバイ、サマー

 手作り感あふれるガジェットで知られるミッシェル・ゴンドリー監督の自伝的映画だそう。
確かに絵が得意でオタク気質そうなキャラクター像は予想がつく。
14歳という難しい年ごろ、チビで女の子にみられがちで自分の居場所がないダニエルと転校生で風変わりなテオとの青春ロードムービー。

 期待にたがわず今度も自走式のオンボロ小屋などの手作りアイテムが光る。
心配性な親(オドレイ・トトゥ)の元に暮らすダニエルと子供に冷たいテオの家庭環境と、方向は違ってもどちらも<自分が自分らしくいられる居場所がない>二人。

 理想郷を求めて手作り自動車で旅に出るのだが、動き出すまでが案外時間がかかった印象を受ける。(予告編のイメージを抱いて見に行くと、もどかしいようでもある)
ガラクタから使えるものを探し出して価値あるものを作り出すことや、スマホの地図アプリよりも紙の地図を大事にするあたりなど、デジタルよりもアナログという指向性はいかにもゴンドリーらしい。

 きっと十代のころに観たらもっと夢中になれたかもしれない。
いや、十代のころにこんな親友との出会いがあればその後の人生は違ったかもしれない。
ダニエルのヘアスタイルは必見だが、淡い恋心を抱くローラのエピソードはやや宙ぶらりんか?

 青春映画らしく甘酸っぱいひと夏の経験が二人を少し成長させる。
アジア人(日本人?)の怪しいお店や旅の冒険がユニークで飽きることなく楽しめた。
ただ、二人のニックネームからとった原題の『ミクロとガソリン』の方が素敵だと思うのだがなぁ。

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