『バンブルビー』 こんなトランスフォーマー・シリーズが観たかった。SFアクション映画『トランスフォーマー』のスピンオフで、シリーズの前日譚となる世界を描く。 大味な演出で知られるマイケル・ベイ的な作品を求めていた人にはどうなのか分からないが、
『たちあがる女』 何とたくましい女性だろうか、ほれぼれするほどの不屈の闘志に感服。オープニングショットが印象的で、主人公ハットラの性格や何処に向かって進むのかが明確に手短に示される。この手際の良さこそ質の保証と言ってもいいのではないか。 ハ
『マイ・ブックショップ』 人生は時としてささやかな望みさえかなわない時がある。夫を戦争でなくし、本屋を開くことが夢だったフローレンスに降りかかる災難。閉鎖的な村社会の不条理と不寛容に追い込められる姿は見ていて気持ちが重くなる。 今では古典の
『私の20世紀 4Kレストア版』 『心と体』のイルディコー・エニェディ監督の初長編作にしてカンヌでカメラドール<新人監督賞>受賞作が30年の時を経て日本公開。 19世紀から20世紀へ移り行く時代を背景に一組の双子姉妹のそれぞれの変化を映し出す。双子を
『キャプテン・マーベル』 MCUに新たな女性ヒーローの誕生。主にアート系の作品が多かったブリー・ラーソンを主役に据えて、『アベンジャーズ/エンドゲーム』への重要な橋渡し作品でもある。 何だか海外ではフェミニズム的なことで場外乱闘(?)もあっ
『スパイダーマン:スパイダーバース』 コミックのアニメ化、言葉でいうのは簡単だが、これまで見たことのない世界に釘付けになる。近年のハリウッドのアニメと言えばコンピューターを使った3D造形のアニメーションが多かった。しかし本作は多次元がまじり合
『グリーンブック』 今も色濃く残る人種差別をテーマにし、第91回アカデミー賞で作品賞を受賞しただけあり力のある作品に仕上がっていたと思う。実話が基になっているが、人種間を超えた友情物語は特に珍しいわけではない。だが、ここで上位の立場にいるのが
やっと先月見たのをアップ!(笑)『アクアマン』 DCのヒーロー映画。海洋生物と意思疎通ができるという特殊能力を持つヒーロー・アクアマンの物語。DC系のヒーローものの中では飛びぬけて陽気な人物像。本作の最大の魅力はそこかも知れない。何があっても
『バイス』 ジョージ・W・ブッシュ政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーの半生を描く社会派映画。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のチームが再び社会問題を扱っているが、本作の方がユーモラスな個所もあり分かりやすい。しかし、政治家のみ
『ビューティフル・ボーイ』 薬物依存からの脱却…日本でも身近な問題になってきているが、このドラマの主人公のそれはかなり重症で深刻。実話ベースの物語だが、たいていの場合誰かの視点で語られるのが常。しかし、本作は支える父と薬物依存で苦しむ息子の