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2016年09月07日02:35

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『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』

イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優

 生誕100周年、亡くなってからも約30年が経つ往年の大女優イングリッド・バーグマンのドキュメンタリー。
余りにも有名なため、見知っている内容も多いが、(おそらく)初披露されたプライベート映像は一見の価値はあるだろう。

 スウェーデンからハリウッドに進出して、その後ロッセリーニと不倫問題を起こして世間を騒がせた大女優イングリッド・バーグマン。
彼女のプライベートな側面が残された個人的フィルムや日記、子供たちのインタビューから構成される。
ハリウッドでのキャリアを捨ててまでロッセリーニの元に走った姿や三度の結婚など愛に一直線な人だと感じていた。
今でこそ女性の自立が叫ばれるが、その点では少し早かったということか。

 仕事のために家庭を捨てたかのように見えたイングリッドだが、日記には知られざる真実が隠されていた。
幼くして母を亡くしたイングリッドが父から受けた影響が人生を左右したと言っても過言ではないのだろう。
大枠ではイングリッドの人生は知っていても、こうしてまとめられると分かりやすい。

 ただ、映画の中で幾度も「父」や「母」の呼称が出るが、(イングリッドの親なのか、三度結婚した子供たちのそれぞれ別の父なのか)誰から見た父や母なのかが瞬時に分からず戸惑う時も…。(自分だけ?)

 演出する監督ももちろん映し出されるし、演出方法の一端も垣間見えて映画ファンならば楽しめるのではないか。
ベルイマン『秋のソナタ』での一幕にニヤリ…。

 ナレーター役に同じスウェーデン出身のアリシア・ヴィキャンデルが務めるのも話題の一つであるが、個人的に鑑賞を決定付けたのは音楽を担当したマイケル・ナイマンの名前
彼の優しく包むアンビエントなメロディーに癒される。

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