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2016年09月01日03:02

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『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』ジャパン・プレミア

BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』ジャパン・プレミア

 またもやジャパン・プレミア!
TOHOシネマズ六本木で行われるジャパン・プレミアはたいてい一番大きなスクリーン7を使うのだが、今回は中程度のスクリーン2番だった。
登壇ゲストに『ブリッジ・オブ・スパイ』で助演男優賞を受賞し、本作の心優しい巨人を演じるマーク・ライランスとヒロイン・ソフィーの吹き替えを担当した本田望結。
残念ながら撮影は禁止だったので、お姿は別会場のイベントですが以下を参考に…。
(ディズニーだからか、それとも日本の芸能事務所事情なのか…)

http://natalie.mu/eiga/news/200156

フォト


 マーク・ライランスは親日派で、若いころ黒澤明の『生きる』に感銘を受けていたので、今回の来日は楽しみだったそう。1週間前のりして奥様と日本滞在を堪能していたそうな。(歌舞伎にもいかれたと聞く)
トークでは『ブリッジ・オブ・スパイ』の役柄とは別人のようにお茶目な側面を見せていた。

 脱線話として面白かったのは、スピルバーグは『未知との遭遇』のキャスティングで当初スティーヴ・マックイ―ンにオファーしていたということ。
マックイーン自身も乗り気だったのだが、ラストシーンで主人公が涙を浮かべる箇所をさして「映画スターのマックイーンは涙をみせられない」ということで断ったんだそう。
スピルバーグはすかさず「では、悲しそうな顔に変更しましょう」と申し出たが「いや、変えないでほしい。ボクはここで感動して泣いたんだから」という顛末があったという。

 さて、本題。
体は大きくても心は繊細な巨人の話。
原作者ロアルド・ダールの小説は映画化でも多く知られる。
『ジャイアント・ピーチ』『ファンタスティック・Mr.FOX』『マチルダ』などあるが、何といっても『チャーリーとチョコレート工場』で知られていると思う。

 孤児院で孤独に暮らす少女と孤独な巨人との垣根を超えた友情および信頼関係の物語。
英国舞台の児童書の世界は古き良きなつかしさに溢れている。
巨人族の中ではさほど大きくないことや肉食が多い他の仲間に比べて菜食主義者なのが性格に反映されているのだろう。

 これまでのスピルバーグ映画で言えば『未知との遭遇』や『E.T.』あたりを思い浮かべた。
それに加え『ピーターパン』や『不思議の国のアリス』っぽさも感じられる。
夢を見ない少女に夢見ることを教えている

 モーション・キャプチャで巨人をCG合成しているが、スケール感の出し方に工夫の跡を感じさせる。
トリッキーな映像効果も本作の魅力の一つだろう。
セリフ回しに言葉遊びがふんだんに使われていて、原語に深い理解力があったらさぞかし…と思われた点は惜しまれる。たらーっ(汗)
それにしても緑のドリンク“プップクプー”には大爆笑。

 カメラにヤヌス・カミンスキー、音楽ジョン・ウイリアムズ、制作フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディとスピルバーグ組が集結。裏方は申し分ない面々が支えている。
バッキンガム宮殿、ブレナム宮殿、スカイ島といったロケ地も魅力的。
…が、正直な所、ふわふわした綿菓子のような印象で映画としては今一つかな。あせあせ

フォト


ジャパン・プレミア@TOHOシネマズ六本木
9月17日より公開

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