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2026年01月11日09:43

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週プロ流智美あの日あの時予想2025年総括(5)

第376戦、2月5日発売号●【予想】全日本プロレスマットにもあった「プロレス対柔道」UNヘビー級選手権試合、ジャンボ鶴田vsアントン・ヘーシンク(78年全日本プロレス後楽園ホール)【正解】新設された格闘技王座に謎の覆面空手家が挑戦、格闘技世界一決定戦、WWWF格闘技世界ヘビー級選手権試合、アントニオ猪木vsミスターX(76年2月6日新日本プロレス大阪府立体育会館)

【参考】2020年2月5日発売号は●【予想】谷津、天龍をジャーマンで降し長州&谷津組がインターナショナル・タッグ王座を獲得、インターナショナル・タッグ選手権試合、ジャンボ鶴田&天龍源一郎組vs長州力&谷津嘉章組(86年全日本プロレス札幌中島体育センター)【正解】長州の思惑通りに進まなかったベテラン斎藤の起用、鶴田&天龍組vsマサ齋藤&長州組(85年全日本プロレス東京体育館)※2014年2月5日発売号は馬場が「おとうと弟子」に貫録、見せしめの拷問コブラ!PWFヘビー級選手権試合、ジャイアント馬場vsタイガー・ジェット・シン(85年全日本プロレス東京体育館)

【予想解説】全日本プロレス78年「新春ジャイアント・シリーズ」後半戦、1月23日北海道・岩内町立中央小学校体育館からヘーシンクが参戦。

ヘーシンクは76年5月のNWAチャンピオン・シリーズ以来1年8か月ぶりの全日本参戦で既に契約は切れていましたが、その後の参戦をモントリオール五輪の母国オランダの柔道コーチの為キャンセルしており、残りの契約を消化する為の来日でした。

これまで、通常のプロレスでは全く芽が出なかったヘーシンクでしたが、この時は柔道家ヘーシンクとして外国人サイドから出場。上半身にも柔道着を着用して試合に出場しました。この日は肥後宗典を3分45秒で降しました。

その後は小鹿、大熊ら中堅選手相手にシングルで連勝、2月4日館林市民体育館でのテレビ生中継ではセミで羽田と対戦。柔道殺法を見せ10分20秒、袈裟固めで羽田からフォール勝ちしています。

シリーズ最終戦翌2月5日後楽園ホール(テレビ収録、観衆3,000人超満員発表)でヘーシンクは鶴田のUNヘビー級王座に挑戦。(60分1本勝負)

さながらプロレスvs柔道の異種格闘技戦のような試合展開となりましたが、鶴田の底知れない体力にかつての柔道世界一のヘーシンクも極め切れず。

鶴田を持て余したヘーシンクはエプロンから鶴田に裸絞め。レフェリーのジョー樋口が制止しても辞めず。

樋口はここで何とカウント5を数えて試合終了のゴングを要請。17分5秒、鶴田が反則勝ちで5度目の防衛を果たしています。

レフェリーがカウント5を入れて反則負けを宣告するのは実は珍しく、この試合のグダグダ感がわかりそうなものですが、ジャイアント馬場がヘーシンクを新日本プロレスのウィリエム・ルスカ的な使い方をしたのは明らかでした。

「プロレスvs柔道なんてこんなもんだ」とヘーシンクを使って猪木の異種格闘技戦を痛烈に皮肉った試合だったと思います。

ヘーシンクはこれで全日本プロレスからは御払い箱となり、鳴り物入りのデビュー戦(73年11月24日、蔵前国技館)から4年3か月でプロレスのリングから去っています。

【正解解説】「謎の覆面空手家」ミスターXは当時「少年マガジン」に連載中だった梶原一騎原作、中城健画の劇画「格闘技世界一 四角いジャングル」の中に登場してくるキャラクターでした。

「全米プロ空手をあまりの狂暴さに追放された」という触れ込みで対戦成績は46戦20勝26反則負け。ルール無視の悪党でした。実際はジョー・ヘス、若しくはポコ・ガブリエルが当初ミスターXの正体となる人物になる予定でしたが、負傷して来日が不可能となり、代わって新間寿営業本部長がロサンゼルスに飛び見つけてきたのが身長2m、体重150Kgと言われる黒人の巨漢空手家。

空手家と言っても、「空手着の帯の締め方かわからなかった」位ですから、全くの素人をリングに上げたと言って良かったでしょう。 

猪木は前78年12月18日ニューヨークMSGでWWWFからこれまでの一連の異種格闘技戦の功績を称えられ、WWWF格闘技世界ヘビー級王者に認定されており、同日同所でテキサス・レッド(レッド・バスチェン)を16分27秒、ダブルアーム・スープレックスからの体固めで破り初防衛に成功していますが、こちらは通常のプロレスの試合でした。

ミスターXとの試合はWWWF格闘技世界ヘビー級王座のベルトが賭けられました。「劇画と現実の同時進行」を売りにしていた「四角いジャングル」の効果で大阪府立体育会館には9,900人(超満員札止め)の大観衆が集まりました。  

タイトルマッチ認定宣言は前日の2月5日に新日本プロレス、国際プロレスに擁立された二階堂進日本プロレスリング・コミッショナーが読み上げています。

試合はミスターXがすぐにバケの皮がはがされ3ラウンド50秒、腕ひしぎ逆十字固めで猪木があっさりギブアップ勝ちを奪いました。

※対戦成績は376戦60勝316敗、勝率159。
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