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2024年09月02日07:13

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ストロング小林さん追悼最終章(797)

ストロング小林現役最後のシリーズとなった81年「闘魂シリーズ」は10月9日後楽園ホールで開幕。

シリーズ全戦参加外国人レスラーはアブドーラ・ザ・ブッチャー、ディック・マードック、ビリー・クラッシャー、ディノ・ブラボー、バッドニュース・アレン、スティーブ・トラビス、エル・シグノ、エル・テハノ、ネグロ・ナバーロ、ティム・トールツリー。前半戦特別参加がハルク・ホーガン。(ブッチャー、マードック以外は10月8日蔵前国技館での「創立10周年記念興行 第3弾」より残留)

エース格のブッチャーは7〜8月の「サマー・ファイト・シリーズ」以来2シリーズ2月ぶりの来日、前回は坂口征二、藤波辰巳とはシングルで対戦しましたが猪木とのシングルマッチは実現せず。

10月8日蔵前国技館大会でのマードック戦を「猪木以外には興味がない」と対戦拒否。客入りには影響がなかったものの、全日本プロレスから移籍してきたばかりの興行の目玉が蔵前国技館という大会場で来日していながら試合に出ない、というのは異例であり、商品価値を自ら下げた感は否めません。

このシリーズでも猪木とのシングルマッチは組まれておらず、新日本プロレスの出方が注目されます。

マードックは先の「ブラディ・ファイト・シリーズ」以来2シリーズ連続で今回は初のフル参戦。前回は10年ぶりとなった猪木との対戦の他、坂口、藤波辰巳、タイガー戸口と対戦、新日本プロレスのスタイルにもビシッと対応出来ることを証明してみせました。

Bクラッシャーは8月6日蔵前国技館での猪木との「賞金3万ドル&覆面剥ぎマッチ」で猪木3年ぶりとなるジャーマン・スープレックスホールドに敗れ試合後マスクを剥がされたマスクド・スーパースターの素顔版。

もっとも直ぐにスタンリー・レーン、フランク・サベージらがタオルで顔を覆い、リング上で観客に素顔を晒すことなく退場しているので、何故素顔で来日したのかは謎です。新日本プロレス側からのリリースもMスーパースターの正体とは名言しておらず、何とも微妙な感じがしますが…。

初来日のディノ・ブラボーは本名アドルフォ・ブレシアーノ、1948年8月6日イタリア・モリーゼ州カンポバッソ出身の当時31歳。

幼少時に家族と共にカナダ・ケベック州のモントリオールに移住。学生時代にはレスリングとボディビルで体を鍛え、70年にプロレスデビュー。モントリオールを中心に正統派のパワーファイターとしてキャリアを積み、マッドドッグ・バションが主宰していたグランプリ・レスリング(GWA)では、72年11月20日、ジノ・ブリットと組んでキラー・コワルスキー&ジル・ポワソン(ピエール・レ・グラン、バスター・マシューズ、ギル・ポイゾンとして日本プロレス、国際プロレス、新日本プロレスに来日)組を破ってGPWタッグ王座を獲得しています。

その後アメリカ本土に渡り、74年よりマイク・ラベール主宰のロサンゼルスのNWAハリウッド・レスリングに登場、エドワード・カーペンティアやビクター・リベラのパートナーとなり、ジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ組のハリウッド・ブロンドズと抗争を展開。

76年より、ジム・クロケット・ジュニア主宰のノースカロライナを中心としたNWAミッドアトランティック地区に参戦。ミスター・レスリングことティム・ウッズとタッグを組み、5月5日にジン・アンダーソン&オレイ・アンダーソン組のミネソタ・レッキング・クルーから同地区認定のNWA世界タッグ王座を奪取しました。

ウッズとのコンビでは、同年11月3日のトーナメント決勝でミッシェル・デュボア(アレックス・スミルノフ)&レネ・グレイ組を下し、空位となっていたミッドアトランティック・タッグ王座も獲得。

シングルでは77年5月から6月にかけて、ハーリー・レイスのNWA世界ヘビー級王座に連続挑戦を果たし。持ち前の怪力を活かして、ブラックジャック・マリガンや今回Bクラッシャーとして同時来日となるMスーパースターなど大型のヒールとも抗争を展開しています。

同時期に並行してニューヨークのWWWFにも進出し、ドン・デヌーチとのイタリアンコンビで78年3月14日、ペンシルバニア州フィラデルフィアでプロフェッサー・タナカ&ミスター・フジ組を破りWWWFタッグ王座を奪取しましたが、6月26日ニューヨークMSGにてピエール&エリックのザ・ユーコン・ランバージャックスに敗れ3か月天下に終わりました。

同年12月17日にはカナダのトロントでジン・キニスキーを破りNWAカナダ・ヘビー級王座の初代王者に輝き、カナダの伝説的レスラー、ホイッパー・ビリー・ワトソンよりベルトを授与されています。翌79年6月3日にも同所でグレッグ・バレンタインを降して王座返り咲きを果たしました。

80年からはAWAに登場、ニック・ボックウィンクルのAWA世界ヘビー級王座に何度も挑戦、今回待望の初来日となりました。(この項続く)
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