結果的に46歳でピークを過ぎたジ・エンフォーサーをシリーズの終盤で坂口征二のWWF北米ヘビー級王座に挑戦させたのは失敗と言えます。やはりここは36歳、働き盛りのボビー・ダンカンを挑戦させるべきでした。
エンフォーサーは長いシリーズ中、既に坂口と何度もシングルで対戦しリングアウト負けをしており、長州力にはシングルマッチで2度もサソリ固めでギブアップ負けを喫し、商品価値が既に大幅に下落してからの挑戦では、タイトルマッチの権威や意義はほとんどなかった気がします。
結果論にはなりますが、ロサンゼルスでタッグチームを組んでいたオックス・ベーカーをマスクド・スーパースターの代打に前倒しで呼んでジョニー・パワーズと組ませて「MSGタッグ・リーグ戦」に呼んだのがそもそもの間違い。
馬場だったらまず「絶対」といっていい程、この手のミスは冒さないでしょう。
Mスーパースターとパワーズの不仲によりMスーパースターがキャンセルした訳ですが、カナダでは実質的に引退していたパワーズではなく、Mスーパースターの方を取り、バッドニュース・アレンと組ませた方がリーグ戦は盛り上がり、アレンもお荷物のウィリエム・ルスカとのタッグワークを気にすることなく伸び伸びといい仕事が出来たのではないでしょうか。
やはりエンフォーサーは当初の予定通りベーカーとのタッグで「新春黄金シリーズ」に招聘し、ロサンゼルスでマネージャーをしていたプロフェッサー・イトウ(上田馬之助)をマネージャーに付けて参戦させたかったです。
そうすれば坂口&長州組の北米タッグ王座に、サモアンズと1回ずつ挑戦させることが可能でした。エンフォーサー&ベーカー組はおそらく2−0でストレート負けになるかと思いますがサモアンズとは接戦で終われたかと思います。最も北米タッグ王座もIWGPに向けて返上されてしまうので、決着戦の次回持ち越しは必要なかったですが…。
81年「新春黄金シリーズ」第27戦は2月10日、宮城県本吉郡志津川町(現在の南三陸町)体育館(観衆1,600人発表)大会。メインイベントは猪木&藤波辰巳&木村健吾組がトリオを結成、ケン・パテラ&ダンカン&トム・プリチャード組と6人タッグマッチで対戦。
1本目は9分38秒、両チームリングアウトとなり1−1、決勝の2本目は4分40秒、藤波がプリチャードを逆さ押さえ込みで破り、2−1で猪木&藤波&木村健組が勝利を飾りました。
セミファイナルは坂口とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチ45分1本勝負で2分45秒、坂口の反則勝ち。
ストロング小林はセミ前に出場、永源遙と組んでアファ・アノアイ&シカ・アノアイのザ・サモアンズ1&2号との今シリーズ2度目の元IWA世界タッグ王者チーム対決(30分1本勝負)で10分3秒、1号が永源を体固めで破りサモアンズに軍配が上がりました。
アレンは木戸修を8分25秒、片エビ固めで破り、長州はエンフォーサーに7分35秒、サソリ固めでギブアップ勝ち。星野勘太郎は荒川真を12分43秒、エビ固めで降しています。
第28戦、2月11日、福島県原町市体育館(観衆2,300人満員発表)大会。メインイベントは、猪木&長州&星野組がダンカン&アレン&プリチャード組と6人タッグマッチで対戦。
1本目は9分17秒、アレンが星野を体固め、2本目は1分28秒、星野がプリチャードを回転エビ固め、決勝の3本目は4分44秒、猪木がアレンを体固めで破り、2−1で猪木&長州&星野組が快勝しています。
S小林はセミファイナルに出場、シンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、2分5秒に反則勝ちを拾いました。
セミ前が藤波&木村健組とサモアンズ1&2号のタッグマッチ30分1本勝負で8分56秒、2号が木村健を片エビ固め。
坂口とパテラは7分41秒、両者リングアウトの引き分け、エンフォーサーは平田淳二を5分40秒、片エビ固めで破り、木戸&ジョージ高野組vs永源&荒川組のタッグマッチは20分時間切れ引き分けとなりました。
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