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2023年09月15日20:52

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ストロング小林さん追悼(506)

新日本プロレスと提携関係にあった国際プロレスの79年「ビッグ・サマー・シリーズ」後半戦に新日本プロレスからブッキングされたアンドレ・ザ・ジャイアント、ヘイスタック・カルホーンが特別参加。

アンドレとカルホーンは7月17日、ラッシャー木村の地元である北海道中川郡中川町中学校体育館(テレビ収録、観衆1,800人満員発表)大会から出場、アンドレはメインイベントでアレックス・スミルノフとのタッグでR木村&マイティ井上組と60分1本勝負で対戦、10分31秒、両チームリングアウトで引き分けています。

カルホーンはテキサス・アウトロー(クレイジー・ボビー・バス、76年5月に国際プロレスに初来日)&エド・モレッティ(ムーンドッグ)とトリオを結成し、アニマル浜口&寺西勇&スネーク奄美組と6人タッグマッチ45分1本勝負で対戦し、11分27秒、カルホーンが奄美をフライング・ソーセージ(フライング・ボディプレス)からの体固め圧殺しています。

7月19日、北海道上磯郡木古内町公民館(観衆1,600人満員発表)大会。メインイベントはアンドレと井上のシングルマッチ60分1本勝負。試合は5分4秒、アンドレがカナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ちをしています。

アンドレと井上は私生活では親友関係。両者の仲の良さが随所に見られ、中川町大会と木古内町では井上をアンドレが前方回転エビ固めに丸め込み、木古内町のシングルマッチではアンドレの1回目のカナディアンを井上がリバース・スープレックスで切り返して投げる、という新日本プロレスでは当時は猪木にしかやらせなかったムーブを見せました。

アンドレのジャイアント・プレスを井上がかわし自爆、仰向けになって寝転んだアンドレに井上がサマーソルト・ドロップ2発からフォールに入り、アンドレが跳ね上げて井上が勢い余って場外に転落、という見せ場もきっちり作り、北海道の田舎の地方会場の観客を大喜びさせています。

新日本プロレスでのアンドレはヒールを意識して表情も硬いですが、古巣国際プロレスでは楽しそうにプロレスをやっていました。

セミファイナルはR木村&阿修羅・原組vsカルホーン&オックス・ベーカー組のタッグマッチ45分1本勝負で10分47秒に両チームリングアウトの引き分け。

この日より新日本プロレスルートではないですが初来日の「爆弾小僧」ダイナマイト・キッド(当時20歳)が来日第1戦を行い、30分時間切れ引き分けとなりました。

7月20日、秋田県大館市民体育館(テレビ収録、観衆2,600人満員発表)大会。メインイベントはR木村のIWA世界ヘビー級王座にアンドレが初挑戦した61分1本勝負。R木村にとっては紛れもなく最強の挑戦者。

「上半身の力では日本一」と言われたR木村の必殺逆エビ固めはステップオーバーに成功しましたが、10分25秒、両者リングアウトの引き分けで辛うじてR木村が27度目の防衛を果たしました。

セミファイナルは原のWWU世界ジュニア・ヘビー級王座にキッドが挑戦、13分7秒、こちらも両者リングアウトとなり原が2度目のタイトル防衛。

カルホーンはセミ前でスミルノフ&ベーカーと組んでグレート草津&井上&浜口組と対戦、13分38秒、浜口がベーカーを体固めで降しています。

7月21日、新潟県村上市民会館(テレビ収録、観衆2,800人超満員発表)大会。メインイベントは前日、アンドレを相手に防衛に成功したR木村がライバル、スミルノフの挑戦を受けてIWA世界ヘビー級王座防衛戦を行いました。

試合は61分3本勝負、1本目は8分48秒、R木村が片エビ固め、2本目は2分50秒、スミルノフが体固め、決勝の3本目は3分16秒、スミルノフが体固め、2−1でスミルノフが2フォールを奪いベルト移動。R木村は28度目の防衛に失敗、スミルノフが第15代王者となりました。R木村は最大の難関である前日のアンドレ戦を乗り切り緊張の糸が切れて油断したか…。

セミファイナルは原のWWU世界ジュニア・ヘビー級王座とキッドの保持している英連邦ジュニア・ヘビー級王座のダブル・タイトルマッチが行われています。試合時間はヨーロッパスタイルの4分7ラウンド1本勝負。原は不慣れなラウンド制でキッドを攻めきれず、両者フルラウンド闘っての引き分けとなりました。原は3度目のタイトル防衛。

セミ前に行われたバトルロイヤルではアンドレが5分35秒、浜口をオーバーザ・トップロープで破り優勝。

井上&浜口組vsアンドレ&カルホーン組のタッグマッチ45分1本勝負は6分18秒、ダウンしたカルホーンを井上がフォールしようとしたところへ、浜口がアシストに入りました。アンドレはカルホーンを救援しようとロープの反動を利して井上に攻撃を加えようとしたところ、リング下にいたセコンドの草津がアンドレの足を引っ張ってこれを妨害しました。
 
怒ったアンドレは草津を追いかけて場外へ、しかし深追いしている間に井上と浜口が2人がかりでカルホーンをフォール。6分18秒、井上がカルホーンを体固めに決めて、井上&浜口組の勝利。

この試合、井上&浜口組が保持していたIWA世界タッグ選手権試合にしておけば、防衛記録に箔が付いたと思いますが、アンドレ&カルホーン組というのは新日本プロレスでも実現したことがないチームで、猪木&坂口征二組とも互角にやれそうな相手であり、新日本プロレスからのオーソライズが出なかったのではと思います。

この村上大会は東京12チャンネルの「国際プロレスアワー」の中継を見た限り、ギュウギュウの超満員で天井までギッシリお客様で埋め尽くされていました。アンドレ効果は絶大でしたが、この時期に大会場とは言わないまでも中規模の会場が押さえられなかったのは国際プロレスの営業力の弱さと言えます。

アンドレ、カルホーン帰国後のシリーズ最終戦、7月25日、静岡県三島市民体育館(観衆2,600人発表)大会ではメインイベントでR木村がスミルノフに奪われたIWA世界ヘビー級王座にリターンマッチを挑み(61分1本勝負)、15分19秒、片エビ固めでR木村が執念のフォール勝ち。第16代王者に返り咲き、ベルト海外流出を阻止しました。

セミファイナルでは原とキッドがノンタイトルのシングルマッチ45分3本勝負で対戦、2−1で原がキッドから2フォール奪って勝利を飾っています。

1度はIWA世界ヘビー級王座から転落はしましたが、この時期R木村は心技体共にピーク期にあり、下り坂のストロング小林はどう贔屓目に見ても勝ち目はないと思われました。
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