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2023年08月02日07:17

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ストロング小林さん追悼(462)

全日本プロレス79年春の本場所「第7回チャンピオン・カーニバル」第20戦、3月25日、後楽園ホール(観衆2,800人超満員発表)大会では夢のタッグマッチと言っても大袈裟ではない鶴田&ディック・スレーター組とアブドーラ・ザ・ブッチャー&大木金太郎組が60分3本勝負で対戦。 

前日の静岡大会のテレビ生中継の効果が大きく、後楽園ホールは立見までぎっしり埋まり超満員。私もこのカードが見たくて当日券で行きました。

1本目は大木が鶴田を体固め、2本目は鶴田が大木を体固め、決勝の3本目は馬場、キラー・トーア・カマタが乱入して乱闘となり、1−1からノーコンテストに終わりました。

セミファイナルのザ・デストロイヤーvsドスカラスのマスクマン同士の公式戦。デストロイヤーはドスカラスの兄ミル・マスカラスとはロサンゼルス時代からのライバル関係にありました。

ドスカラスは場外のデストロイヤーにプランチャ、しかしデストロイヤーはこれを受けてからドスカラスにボディスラム、腰を強打したドスカラスはダウン、リングに上がったデストロイヤーのリングアウト勝ちとなりました。

第25戦、3月31日、御大・馬場のお膝元、新潟県三条市厚生福祉会館(テレビ生中継、観衆4,000人超満員発表)大会。メインイベントで馬場はスレーターと対戦し、スレーターの喉元をトップロープに打ち付ける反則まがいの攻撃からフォール勝ち。

セミファイナルは鶴田とカマタの一戦は鶴田喉元をリングアウト勝ち。ブッチャーvsドスカラスはドスカラスのコーナーポスト最上段からのダイビング・ボディアタックを地獄突きで迎撃したブッチャーがジャンピング・エルボードロップを決め僅か2分5秒でフォール勝ちしています。
 
この日の三条大会は日本テレビ「全日本プロレス中継」土曜日午後8時からの最後の生中継で、翌週の4月7日放送分からゴールデンタイムを外れ、毎週土曜日午後5時30分からの60分枠に変更され、生中継が今後は出来なくなりました。

「全日本プロレス中継」は72年10月7日に放送開始、10月21日、町田市体育館での旗揚げ前夜祭前の2週は馬場の海外での試合を放送しました。局側の視聴率期待値は最低でも15%でしたが、同時間帯にTBSのザ・ドリフターズによる「8時だヨ!全員集合」があり、視聴率的には局側のノルマをクリア出来ず。全員集合の他にもNETで「人造人間キカイダー」、「キカイダー01」、「デビルマン」など変身ヒーロー、アニメの人気作品が放送されており、ちびっこファンの取り込みが初動からうまくいきませんでした。

4〜9月のプロ野球シーズンは読売ジャイアンツの試合中継が優先され、その時は放送時間帯が午後11時45分(関東地方)に移行を余儀なくされるハンディももあり、75年からはフジテレビで当時「視聴率男」の異名を持っていた萩本欽一による「欽ちゃんのドンとやってみよう!」(欽ドン)が午後7時30分から放送開始。

当時はAMラジオ全盛時代、「欽ドン」はニッポン放送で放送されていた高嶋秀武アナウンサーがパーソナリティーを務めていた「大入りダイヤルまだ宵の口」の中の人気帯番組として月〜金曜日の10分間放送されていましたが、ラジオのリスナー達をテレビに誘導することに成功。「全員集合」の大きな牙城に肉迫しました。

「全日本プロレス中継」はこれらの怪物番組に視聴率争いで敗れ、6年半でゴールデンタイムから撤退を余儀なくされました。

シリーズ最終戦、4月6日、秋田県立体育館(テレビ収録、観衆8,000人超満員発表)大会。リーグ戦の得点は鶴田とブッチャーが24点で同点首位、馬場は23点の1点差で決勝進出ならず。優勝決定戦は鶴田とブッチャーの組み合わせに。

試合は60分1本勝負、13分14秒に両者リングアウトとなり、時間無制限1本勝負で再試合、コーナーポスト最上段からの攻撃を狙って飛び降りた鶴田を下からブッチャーが地獄突きで迎撃、倒れたところをすかさず助走をつけてのジャンピング・エルボードロップ、2分11秒、体固めでブッチャーがフォール勝ちし、76年の第4回大会に次いで4年ぶり2度目の優勝を果たしています。

新日本プロレスの創立7周年記念「ビッグ・ファイト・シリーズ」との興行ニアミスですが、お読み頂いた通り、「第7回チャンピオン・カーニバル」は東京での大会場での興行はなく、3月9日に開催された愛知県体育館は新日本プロレスは開催なし。

近隣では三重県が新日本プロレスが先攻が3月1日、津市体育館で5,100人(超満員)、後攻が全日本プロレスの3月10日、伊勢市三重県営体育館が2,900人。東海地区に強い共同企画の地盤とあって新日本プロレスがダブルスコア以上の差をつけて圧勝。

福岡県は先攻が3月17日、全日本プロレスの福岡九電記念体育館で馬場vs鶴田、ブッチャーvsカマタの公式戦を持ってきましたが4,300人と満員とはならず。後攻の新日本プロレスの特別興行、4月3日、福岡スポーツセンターでの猪木vsレフトフック・デイトンの格闘技戦は6,200人と全日本プロレスを上回りましたが、こちらも急に決まった興行で十分な準備期間がなく、こちらも満員にはなりませんでした。

秋田県は先攻が新日本プロレスの3月30日、秋田市立体育館、坂口征二vs上田馬之助のNWF北米ヘビー級選手権試合をメインに開催で3,000人、後攻は全日本プロレスの4月6日、秋田県立体育館の優勝決定戦で8,000人超満員。市立が約4,000人収容、県立が約6,000人収容でキャパの差はありましたが、8,000人は水増しし過ぎとは言え、全日本プロレスがダブルスコア以上の大差をつけて完勝しています。 

しかし客観的に見ても、「全日本プロレス中継」が土曜日午後8時から撤退したことで、勝負あった感じです。
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