78年新日本プロレス「サマー・ファイト・シリーズ」、北海道ツアー最後は第21戦、7月19日、北見市トレーニングセンター(観衆2,200人発表)大会。
前日の釧路大会でペドロ・モラレスによる負傷箇所の背骨への執拗な攻撃で負傷を悪化させた猪木はメインイベントから外れ、メインは北米タッグ王者チームの坂口征二&ストロング小林組が登場、モラレス&ラリー・ズビスコ組と対戦、1本目は17分3秒、S小林がモラレスに反則勝ち、2本目は1分46秒、モラレスがS小林をエビ固め、決勝の3本目は2分12秒、S小林がズビスコをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、坂口&S小林組が2−1で辛勝しています。
猪木はセミファイナルでピーター・メイビアとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、今シリーズ、同じ組合せでメインで2回シングルが組まれていますが、猪木のコンディションからしてメインでお客を満足させて帰すことが出来る状態ではなかったのでしょう。4分52秒、逆さ押さえ込みで猪木のフォール勝ち。
藤波辰巳はハン・リーを8分32秒、回転足折り(ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド)で破り、長州力vsヘイスタック・カルホーンは6分13秒、体固めでカルホーンが長州を圧殺。
チャボ・ゲレロは木戸修を11分5秒、体固めで破り、バッファロー・アレンは永源遙を10分59秒、体固めで降しました。
7月21日は東北地方に移動し、第22戦は7月21日、青森県営体育館(テレビ生中継、観衆2,800人満員発表)大会。
メインイベントは前週7月13日、室蘭大会の再戦、猪木&藤波組とモラレス&チャボ組の再戦。背骨を痛めている猪木は思うように動けず、自ずと藤波の出番多くなりました。1本目は19分50秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は3分55秒、猪木がモラレスに反則勝ちで2−1で猪木&藤波組がスコアの上では勝ちましたが、日本組は1本もフォール、ギブアップは奪えずに終わっています。猪木の背骨の負傷はさらに悪化しました。
セミファイナルは坂口とカルホーンのシングルマッチ45分1本勝負で5分33秒、坂口の反則勝ちに終りました。テレビ生中継はセミとメインの2試合を放送、結果的にカルホーンはテレビ登場はこのシリーズ1度きりに終わっています。
長州はズビスコを7分1秒、サソリ固めでギブアップさせ、S小林はアレンを8分41秒、逆エビ固めで降しました。メイビアは永源遙を6分9秒、体固めで破り、木戸はHリーに9分24秒、片エビ固めでフォール勝ち。
近畿・中国地方に移動し、第23戦は7月23日、兵庫県姫路市厚生会館(観衆2,700人満員発表)大会。S小林はメインイベントに登場、猪木とのニュー・ゴールデンコンビでモラレス&ズビスコ組と対戦。
1本目は14分46秒、S小林がズビスコを逆エビ固めでギブアップさせ、2本目は4分44秒、猪木がズビスコを体固めで破り、ズビスコから2本連取して猪木&S小林組が2−0のストレート勝ちを飾っています。
セミファイナルは坂口vsメイビアのシングルマッチ45分1本勝負で8分38秒、坂口のリングアウト勝ち。
藤波はカルホーンに6分54秒、反則勝ち。長州はHリーを8分29秒、体固めで破りました。地元が隣の神戸の星野勘太郎はチャボとシングルマッチで対戦しましたが8分9秒、エビ固めでフォール負け。木戸vsアレンは9分3秒、片エビ固めでアレンがフォール勝ちしています。
第24戦、7月24日、広島県立体育館(テレビ収録、オンエアされず。観衆3,800人発表)大会。新日本プロレスが旗揚げ6年にして初の「2大タイトルマッチ」を開催。
メインイベントはついに実現したシングル初対決、モラレスに猪木が挑戦したNWFヘビー級選手権試合(61分1本勝負)。猪木は背骨から腰に痛みが走る状態でモラレスのペースに。
モラレスは猪木のウィークポイントである左膝をニークラッシャーで粉砕、さらにハイアングルのシュミット式バックブリーカーで追い込んでいき、トドメはブレーンバスター、猪木は残された体力と気力を振り絞って、モラレスのブレーンバスターを滑り降りて、まさに電光石火と言える逆さ押さえ込み、22分34秒、起死回生のカウント3が入り「九死に"一勝"」の大逆転勝利。15度目のタイトル防衛に成功しました。
試合後自力で立ち上がれない猪木は試合コスチュームのままタクシーで広島市内の病院に運ばれて治療を受けています。
この広島での猪木とモラレスのNWFヘビー級戦はテレビ収録されながら放送されなかった唯一の同タイトル戦であり、その理由には諸説ありますが、この件に関しては稿を改めて書きたいと思います。
セミファイナルは坂口&S小林組の北米タッグ王座にメイビア&カルホーン組が挑戦(61分3本勝負)。挑戦者チームのセコンドにはマネージャーのフレッド・ブラッシーがつきました。ブラッシーにとってS小林は「アメリカではヒールとして面倒見てやっだのに日本に帰ったらあっさり元のポジションに戻った裏切り者」。
場外乱闘で流血したS小林の額にガブリと噛み付いて見せました。1本目は13分41秒、日本組の反則勝ち、2本目は大流血させられたS小林が奮闘、3分38秒、血染めのブレーンバスターからメイビアを体固めで破り、反則含みながら、坂口&S小林組が5か月半以上ぶりに5度目のタイトル防衛を果たしています。
藤波はズビスコをも10分40秒、逆エビ固めでギブアップさせ、チャボと木戸のシングルマッチは11分10秒、体固めでチャボのフォール勝ち。
今シリーズもスポット参戦の山本小鉄はHリーを7分20秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち、長州とアレンの一戦は7分4秒に両者リングアウトの引き分けに終りました。
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