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2022年01月16日05:54

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ストロング小林さん追悼(10)

68年、国際プロレスは「日欧チャンピオン決戦シリーズ」が5月12日に閉幕すると僅か9日間のシリーズオフを挟んで5月21日、埼玉県飯能市民体育館(観衆3,000人発表)から「ワールド選抜シリーズ」が開幕。

同時期に開催していた日本プロレスの春の本場所「ワールド・リーグ戦」の後「選抜戦」と題して、タイトルマッチを中心とした追撃戦シリーズを休みなく開催するのを倣ってのネーミングでしょう。

アルバート・ウォール、ジョン・コックス、ビリー・ジョイス、コーリン・ジョイソン(残留)、エンリケ・エドの外国人選手が来日、また、特別レフェリーとして先シリーズ後半から来日したアンドレ・アドレーも残留しました。

開幕前の飯能大会のメインイベントはグレート草津&サンダー杉山組がジョイス&エド組と対戦。1本目は9分57秒、ジョイスが草津を体固め、2本目は5分47秒、草津がエドをエビ固め、決勝の3本目は3分5秒に日本組の反則勝ち。

今回の参加外国人の中で、スペイン人のエド以外はイギリス人ですが、エドはイギリスのジョイン・プロモーション代表のジョージ・レリスコウの娘婿であり、この翌々年の70年1月にモンスター・ロシモフ(後のアンドレ・ザ・ジャイアント)のマネージャー格として再来日を果たします。

セミファイナルは豊登&田中忠治組が「原爆ヘッド」Jコックス&ジョイソン組を2−1で破り、小林省三は「ドンカスターの岩男」ウォールとシングルマッチで対戦、15分52秒に体固めで敗れました。

第2戦の5月22日、葛飾区体育館(観衆2,500人満員発表)はテレビ生中継。メインイベントは豊登&草津&杉山組とJコックス&ジョイソン&エド組が対戦する6人タッグマッチ。1本目は10分40秒、草津がジョイソンを片エビ固め、2本目は6分55秒、ジョイソンが草津を逆エビ固め、決勝の3本目は6分10秒、草津がバックドロップホールド気味の原爆固めでエドから決勝フォールを取り、草津が2本奪う獅子奮迅の大活躍ぶりで2−1で日本組が勝利を収めています。

セミファイナルは木村政雄(ラッシャー)がウォールとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、ウォールが2−1で勝っていますが、フィニッシュで見せたジャンピング・ヘッドバットが観客に強烈なインパクトを与えました。

ロープに飛ばした相手に自ら飛んで頭を叩きつける空中技。若手だった井上円蔵(末雄、マイティ)の得意技となったフライング・ショルダータックルはウォールのこの技にインスパイアされたものと言えます。小林はマンモス鈴木に11分5秒、体固めでフォール勝ち。

今シリーズ、国際プロレスは初の北海道巡業を行っています。全国ネットのテレビ中継が浸透してきたこともあり、日本全国に亘りコースが組めるようになって来ました。

5月25日と26日は札幌中島スポーツセンター(80年4月に建物の所管が札幌市から北海道に変わり、中島体育センターに名称変更、正式名称は「北海道立札幌中島体育センター別館」) での2連戦。北海道中川郡中川町出身の木村にとっては凱旋ツアーとなっています。

札幌大会初日(テレビ収録、観衆2,800人発表)は草津の英国西部ヘビー級王座にウォールが挑戦。22日の葛飾大会で木村に見せたジャンピング・ヘッドバットは驚異でした。草津はそれを知ってか、1本目、ゴングと同時にドロップキック、ラグビータックルの奇襲攻撃、ダウンしたウォールを直ぐさま押さえ込んで僅か25秒、体固めで先制のフォール勝ち。

2本目は9分7秒、ウォールがジャンピング・ヘッドバットからの体固め、決勝の3本目は9分15秒、逆さ押さえ込みで草津が強豪ウォールから2フォールを奪って2−1のスコアで2度目の王座防衛に成功しました。

この日はダブル・メインイベントとして地元出身の木村が豊登と組んでJコックス&ジョイソン組と60分3本勝負で対戦、1本目は8分5秒、木村がジョイソンを片エビ固め、2本目は7分25秒、コックスが木村を体固め、決勝の3本目は2分55秒に日本組のリングアウト勝ち。2−1で豊登&木村組が勝利を収めています。

小林は軽量級のベテラン、田中とシングルマッチで対戦し20分時間切れ引き分け。

札幌大会2日目(テレビ収録、観衆3,200人発表)のメインイベントはTWWA世界タッグ選手権試合、王者チーム、豊登&杉山組にJコックス&エド組が挑戦。1本目は11分51秒、コックスが杉山を体固め、2本目は1分25秒、豊登がエドをアルゼンチン式背骨折りでギブアップさせてタイスコアに。

決勝の3本目は杉山がエドを4分37秒、体固めで破り弱体のエドから2本奪って豊登&杉山組が2−1で5度目の防衛に成功しました。

セミファイナルは草津&田中組がウォール&ジョイソン組と1−1から両チームリングアウトの引き分け。地元の木村はこの日はジョイスとシングルマッチで対戦し、12分15秒に反則負け。小林はマンモス鈴木と20分時間切れ引き分けに終わりました。

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