mixiユーザー(id:33884029)

2017年09月10日16:21

92 view

反民主主義論(その9)

反民主主義論(その9)

第1章 民主主義の危機(その8)
第2節 反民主主義を唱える人たち(その4)
4、佐伯啓思

佐伯啓思の「反・民主主義論」(2016年10月、新潮社)は、世界の人にも読んでほしい名著である。

「民主主義を守れ」と叫ぶ人がいる。「憲法を守れ」と怒る人がいる。だが、われわれは「民主主義」「憲法」を本当に考えてきたのか。それらを疑うことをタブーとし、思考停止を続けてきただけではないのか。戦後70年で露呈したのは「憲法」「平和」「国民主権」を正義とする民主主義の欺瞞と醜態だった―安保法制、無差別テロ、トランプ現象・・・直近の出来事からその本質を鋭く衝く名著である。今世界にこれほど鋭く民主主義の本質を衝いた著作はない。ここでは佐伯啓思の「反・民主主義論」(2016年10月、新潮社)を世界の人々、特に中国の人々に知ってもらいたいとの観点から、その骨子を紹介する。

まず、佐伯啓思は「反・民主主義論」(2016年10月、新潮社)の「まえがき」で、『 2015年から16年にかけて、どういうわけか「民主主義」の意味を改めて問いかけたくなるような出来事があいついだ。それも日本だけでなく、世界的にである。』と述べ、日本、アメリカ、イギリスの例を挙げた上で、『 これだけ列挙しただけでも、21世紀のこの時期に、「民主主義」が改めて問題になっているのだ。』と「民主主義」の衰退がはっきりしてきたことを強調している。




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する