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2017年06月17日15:24

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知られざる清水寺(その1)

知られざる清水寺(その1)
アースダイバー地図

縄文時代は現在の海水面が3mほど高かった時期がある。いわゆる約6000年前の縄文
海進であり、関東平野は栗橋まで海であったと言われているが、京都盆地でも淀川から海
水が入り込んでいた。その海岸線を想定して当時の地形を示したのが「アースダイバー地
図」である。地質学的には平野部には洪積層の上に沖積層が重なっているが、その辺の様
子を明らかにした「日本第4紀地図(日本第4紀学会編)」というのがあるので、中沢新一
は、それをもとに縄文時代の地形図を作っている。それが「アースダイバー地図」であ
る。平野部に岬のように突き出した尾根筋が問題で、中沢新一は次のように言っている。
すなわち、

『 古墳時代までの古代神道は、死穢(しえ)を嫌わない。いやそれどころか死者儀礼こ
そが信仰の中核を占めていたのだから、そこで繰り広げられていた信仰には、必ずや死の
要素が深く組み込まれており、そのことが中世の仏教と習合して死の要素を取り入れた独
特の神仏習合の形態を生み出している。中世においてそのような宗教の中心となっていた
寺院や神社の所在場所を「アースダイバー地図」で確かめてみると、そういう場所の多く
が、古代の「岬」やそこにうがたれた渓谷であったことに、私たちは気づくことになる。
「アースダイバー」はこのような仮説を出発点に、これまで得られた人文科学の知識を書
き換えていこうとする試みである。』・・・と。


中沢新一は、その著「野生の科学」(2012年8月、講談社)の中でそのように述べ、
稲荷山の「アースダイバー地図」を示している。

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/aasutizu.pdf


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