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2016年10月09日11:41

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明日香と阿智王

明日香と阿知王

これから長期的に見て、世界平和のため日本がやるべきもっとも基本的なことは、日米同盟を基軸にしながらも中国との友好親善を図ることである。真の日中友好親善のためにこれだけのことは是非日本人に知っておいて欲しいというものを取りまとめた「日中友好親善のために」という私の論文があるが、ここではその一部を紹介しておきたい。
古代において中国伝来文化によって日本が作られてきた。これは歴史認識の問題であるが、私たちはそういう歴史認識をしっかり持たなければならない。


明日香には高松塚古墳やキトラ古墳や石舞台などよく知られている遺跡があるが、それら高貴な方を支えた実力者に、中国からの渡来人・阿知王ならびにその子孫である「東漢(やまとあや)氏」がいる。したがって、私たちの歴史観を育てるためには、阿知王ならびにその子孫である「東漢(やまとあや)氏」のことを知らねばならない。私は、中国伝来文化の日本に与えた影響というものを考えた時、明日香のもっとも誇るべき光り輝くものは、「東漢(やまとあや)氏」の祖・阿知王ではないかと考えている。その光り輝くものを見るのが「観光」である。明日香の観光の目玉は、阿知王であり、その現実の観光資源としては阿知王をを祀る「於美阿志神社(おもあしじんじゃ)」だと私は思う。


また、阿知王の子孫・丹波康頼が書いた「医心方」という日本最古の医学書がある。「医心方」(原書)は奇跡の書であり、これは専門家でも読むことができないのであるが、槙佐知子のお陰で私たちもその一端に触れることができる。私は槙佐知子の四冊の著書を読んで、強く思うのは「医心方」(原書)は奇跡の書であるということである。平安時代に日本人が、中国ではもうその頃使われていない漢字を使って「医心方」を書くことができたのか、まったく驚きというか不思議ではないか。


「日中友好親善のために」という 大論文 の後編第2章は、その点を十分意識して、阿知王、その人の象徴する中国伝来文化の日本に与えた影響の大きさを書くとともに、阿知王の子孫が如何に朝廷に貢献したかを書いたものである。阿知王の子孫が朝廷に貢献したものの代表が丹波康頼の医心方と坂上田村麻呂の征夷大将軍であるが、そもそも彼らのルーツは阿知王の本拠地・明日香である。したがって、「日中友好親善のために」という 大論文 の後編第2章は、医心方や坂上田村麻呂のことを十分意識しながらも、明日香を本拠地とする阿知王のことを書いたものであるので、題は「明日香と阿知王」とした。

明日香と阿知王:http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/asukaati.pdf
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