シャングリラ(その47)
第4章 ラサ(拉 薩)(その8)
第2節 ポタラ宮(その4)
紅宮内には多くの仏像が置かれています。4階にはチベットで2番目に大きいという弥勒仏があり、他にも銀でできた33手観音や聖観音など。
千仏堂には文字通り多くの仏像が置かれ、中にはインドやネパールの仏像もありました。
他にも鶏卵大の仏舎利、白檀から自然に生まれたという観音菩薩、清の乾隆帝から贈られたというタンカ、金で経文の文字が書かれた大蔵経など、まるで博物館のようでもあります。
その中でも、チベットらしいと思ったのが、右の絵葉書の立体曼荼羅。3階に全部で3座ありました。
絵葉書の立体曼荼羅:
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/syan414.jpg
日本にも多くの仏を描いた曼荼羅はありますが立体的というのが面白い。ご覧のように金色に輝く豪華な造りで宝石や真珠が埋め込まれています。実は、紅宮自体が立体曼荼羅となっているのだそうで、時計回りに紅宮内を巡ることで巡礼となるのだそうです。
実際、紅宮の観光中は多くのチベット人達が小さなささやくような声で経を唱えるのが聞こえ続けていました。チベットの人達にとっては、まさに聖地巡礼なのでしょうね。
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