宇宙との一体感(その7)
仏教用語の解説(1)
仏教用語:ともいき:「人間は、動物、植物、無機物のすべてと“ともいき”することによって生き、生かされていくものである」と定義されます。:
http://www.ja-sousai-miyagi.jp/buddhism/sa_ta.html
仏教用語:さんせんそうもく しつかいじようぶつ: 山川草木悉皆成仏 という思想は、 良源 が法華経の教えの日本的展開として有名である。
良源(912〜985年)は、天台本覚思想の完成者であり長く座主を務め、三塔十六谷を完成し延暦寺を興隆させる。また密教に固執していた比叡山に円教を復活し、本来の覚性、即ち総ての人間に本来殻持つ覚の智慧、言い換えれば「草木国土悉皆成仏」をいう「天台本覚論」を著した。
「草木国土悉皆成仏」という言葉が初めて出てくるのは、5世紀にできた涅槃経(ねはんぎょう )である。
それが思想として誕生したのは、 法華経が中国の土着思想(老荘思想)と結びついて定着したからである。
法華経には、「草木国土悉皆成仏」という言葉は使われていないが、生き物すべてが成仏するという思想がある。法華経と同じく、2〜3世紀の如来蔵思想には、まだ草木国土がすべて成仏するという思想はない。
なお、本学思想については、私の詳しい論考があるので、この際ここに紹介しておく。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/hongakusisou.pdf
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