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2015年02月10日12:32

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神秘の熊スピリットベア

神秘の熊スピリットベア
2014年12月28日13時にNHK BSプレミアムで再放映された「神秘の熊スピリットベア〜カナダ 聖なる森をゆく〜」を見た。さすがにNHKだなあと思える素晴らしい番組であった。
 カナダの太平洋側に広がる「レインフォレスト」という森において、映画俳優の堤真一が、ギットガット族のレンジャーのような仕事をしているマーベン・ロビンソンという男の案内で、スピリット・ベア、つまり森の精霊・白い熊(北極の白熊とは種類が違う)を追い求めるという番組である。
 ギットガット族の ポール・ニックレン は、スピリットベアを守るためには秘密にしておくのではなく保護するためには、むしろ人々の協力が必要だと考えた村の長老に託され、もう何年もスピリットベアを観察を続けて来ている素晴らしい男である。

 その息子のネルソン君(8歳)も一緒に森を歩き、赤ちゃんの頃から森や熊を身近に感じて育ってきているらしい。

 堤真一は、 彼ら親子と一緒に森に入り、森の精霊・白い熊「スピリットベア」に会うことができる。しかも、きわめて至近距離でだ。森の中で本当に近くで出会えたときのその近さはびっくりである。もっとびっくりなのは、ほんの数メートル先に熊がいるのに、悠々と岩の上でお昼寝をしていたネルソン君だ。
 スピリットベアは白い熊なので、目の位置がすぐ判るし表情も判る。目は口ほどにものを言うの喩えがあるように、何となく目を見ているうちはいいのだが、じっと相手の目を見つめると相手に緊張感が走る。スピリットベアの場合は、目の位置がすぐ判るので、何となく目を見ることができる。じっと見つめる必要はない。黒熊の場合はそうはいかないようだ。毛も黒く目も黒いので目の位置がはっきりしない。したがって、熊の顔を見る時、目をじっと見つめていなくても顔をじっと見つめていると、黒熊の方が目をじっと見つめられていると感じて、緊張するらしい。やくざの場合の決して目を見つめてはいけない。面をきったとして難癖をつけられる。
スピットベアの場合は、 目の位置がすぐ判るし表情も判る。 だから人間の側もスピリットベアのゆったりした構えに応じてゆったり構えていることができる。お互いがゆったり構えているのだ。そうしている内にお互いに信頼感というか心の響き合いのようなものが生まれてくるようだ。
その辺の様子は、NHK BSプレミアムの「神秘の熊スピリットベア〜カナダ 聖なる森をゆく〜」を見ればよく判るのだが、まだNHKのオンデマンドでそれを見る事ができないので、その代わりに、 ポール・ニックレン の案内でカナダの写真家ポール・ニックレン のチームが撮影した貴重な動画を紹介しておきたい。
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20111104/289542/

 そのブラックベアとスピリットベアが実は同じ「熊」で、毛の色を伝える遺伝子の組み合わせで、黒い方が優性遺伝子なので、白いスピリットベアは数が少ないということらしい。
 それは、ギットガット族に伝わる「氷河時代のことを忘れないように、この世界を作ったワタリガラスが、黒熊10頭につき白熊1頭が生まれるようにした」という伝説があるようだ。

この「神秘の熊スピリットベア」という番組の登場するハートレイベイという村に住むギットガット族の ポール・ニックレン は、村の長老から言われて「スピットベイの保護」「森の保護」のためにレンジャーのような仕事をしているが、スピリットベアとは家族のような感覚で親しく、そしてまた慎ましく接している。まさに、熊との共生がごく当たり前のように日常生活を送っている。「神秘の熊スピリットベア」という番組という番組を見てつくづく思うのは、「自然との共生」というものを真に理解し、野生動物を含め自然を守っていくならば、私たち人間は本当に豊かな人生を歩むことができるのではないかということである。そのことを微力ながら日々の生活で実践しているのは岩井基樹である。わが息子ながら岩井基樹に諸手を上げて拍手を送りたい。
https://www.youtube.com/watch?v=q_X7b3e9uqc
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