セミファイナルのアンドレ・ザ・ジャイアントvsスタン・ハンセンが凄まじい死闘を展開した後、メインイベントは猪木とタイガー戸口のIWGPアジアゾーン予選30分1本勝負。
国際プロレス勢のラッシャー木村とアニマル浜口が試合前にリングに登場しました。
10月8日の蔵前国技館で猪木と初のシングルマッチが決定していたR木村はテレビ朝日の保坂正紀アナにマイクを向けられました。
「アントニオ猪木選手との対戦が決まりましたラッシャー木村選手にお話を伺いたいと思います。」という振りに対し、R木村はこう語っています。
「こんばんは、あのですねぇ、10月8日の試合は私達(わたくしたち)は国際プロレスの名誉に賭けても必ず勝ってみせます。またですねぇ、その試合の為に今、私達は秩父で合宿を張って死物狂いでトレーニングをやっておりますので必ず勝ちます。」
こうして文章にしてみると、至極真っ当な内容かつ紳士的で、文句のつけようのない発言なのですが、冒頭の「こんばんは」で客席から失笑が起きてしまいました。
会場の雰囲気を素早く察知した浜口がすかさずマイクを持って「10月8日わぁ!我々が必ず勝ちますよ!10月8日を見て下さいよ!」と大声でアピールし、「おい、来いよ!」浜口が蔵前で対戦する元国際プロレスの剛竜馬に挑発をしています。(10月8日蔵前国技館の対抗戦のカードが変更になったことは次回書きます)
保坂アナが猪木にマイクを差し出すとR木村の挨拶に対し「こいつ、(ヒールスタイルの)マイクもちゃんと出来ないのか!」と言わんばかりに無言で背を向けて完全に無視。
両者試合前に握手をかわしてクリーンに試合開始、戸口は最初から飛ばしていきます。猪木にキック、背中にパンチ。ダウンする猪木にストンピングのラッシュ。猪木は場外に降りて呼吸を整えます。
リングに戻った猪木に戸口はボディスラムからボディにニードロップ連打、さらにドリー・ファンク・ジュニア式のエルボースマッシュを連発。
戸口の攻勢が続きます。猪木の背中にパンチ、猪木はロープを背にして後退も戸口にパンチの連打から顔面にニーを入れダウンしたところへニードロップを落としてからのストンピング。
猪木は再び場外へ。上がってきたところをに戸口はドリルアホール・パイルドライバー、カバーに入りますがカウント2。全日本プロレス時代や外国人を相手にした時の戸口とは違い、間断なく攻め立てる試合を見せています。
続けて戸口はシュミット式バックブリーカーからカバー、カウント2、さらにボディスラム、ブレーンバスターと畳み掛けてまたカバー、これもカウント2。
エプロンでダウンする猪木に戸口がストンピングのラッシュ、猪木は三たび場外に転落、試合のペースが掴めず苛立つ猪木はリング上で待ち受けている戸口にリング下から手で払うポーズを見せ「下がれっ!」と叫んで睨みつけますが、戸口は下がりません。猪木が上がろうとしたところ戸口がトーキック。
これには猪木が怒りました。ボディブローから顔面にナックルパート連発、張り手からアリキック、戸口はダウン、猪木はようやく反撃にでました。
戸口をロープに飛ばして顔面に怒りのナックルパート。それまで静まり返っていた観客席から猪木コールが沸き起こりました。猪木はヘッドロックからクルッと体勢を入れ換えてバックに回って素早く足を取ってテイクダウンを奪いグラウンドで戸口をコントロール。
うつ伏せの戸口に馬乗りになってのフェイスロック。猪木が肘で戸口の顔面をゴリゴリと擦る。戸口の師匠である大木金太郎との闘いでも見られたシーン。
戸口はロープエスケープ、離れ際、立ち上がった戸口が猪木のボディにニーを入れてレッグブリーカーから得意とするバディ・オースチンばりのレッグシザース。
猪木は下からフェイスロック。戸口が嫌がった瞬間、猪木はすかさず足を腕に絡めて腕ひしぎ逆十字固め、戸口は逃れてエルボーを連発。猪木を抱え上げるとペンデュラム・バックブリーカー、腰を押さえる猪木にサイドスープレックスからカバー、猪木はこれをカウント2でクリア。
勝機とみたか戸口が猪木のバックに回り背中にヘッドバット、パンチ、ニーを入れていきます。ダウンする猪木にストンピング。戸口の攻めは素早いですが単調。猪木は足を払って倒しテイクダウンを奪いレッグロック。戸口が背中にパンチを連打し外させようとしますが猪木はレッグロックを外さず。ならばと戸口は反則のチョーク攻撃。
戸口は馬場ばりの逆水平チョップ連発、猪木をロープに飛ばしてのドロップキックから2発目のドリルアホール・パイルドライバーからフォール、カウント2。
戸口が立ち上がった瞬間、猪木のドロップキック2連発が炸裂、さらに延髄斬り。戸口ダウン、フラフラと立ち上がったところにもう一発延髄斬り、ダウンする戸口を引き摺り起こして卍固め、体勢が崩れてグランド卍固めに移行、肩と首が決まり戸口はたまらずギブアップ。9分20秒、猪木が戸口の良さを引き出した上で完勝、まさに横綱相撲でした。
田園コロシアム大会は翌々日の9月25日の「ワールドプロレスリング」で録画中継され猪木vs戸口、アンドレvsハンセン、藤波辰巳vsエル・ソリタリオのWWFジュニア・ヘビー級選手権試合、タイガーマスクvsソラールの4試合が放送されました。
星野勘太郎&ジョージ高野組とブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ組のロス・ブラソスの一戦は13分7秒、星野がオロを体固めで破り、剛竜馬&永源遙組vsバッドニュース・アレン&ジム・ドゥーガン組は8分46秒、アレンが剛を体固め。
藤原喜明vsピート・ロバーツのシングルマッチは12分37秒、Pロバーツがスクールボーイ(横入り式エビ固め)でフォール勝ちしています。
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